渋柿に蕎麦釉重ねの盃

盃が焼けた。


盃の縁は真っ直ぐ伸ばさずに上に立ち上げた。薄くする際にはその方が安心感が出るような気がした。

渋柿釉にどぶ漬けした後に、蕎麦釉を絵筆で重ねた。


今回は平高台にしてみたのだが、どうだろうか。縁を少しヤスリで丸めた方が欠けを防げるかもしれない。


外側はいい塩梅で蕎麦釉の黄色が出たが、本当は蕎麦釉の粒状感を出したかったので失敗。



盃の内側は蕎麦釉を掛け過ぎた。全体に黄色が強くなりすぎてしまった。ただ、円を描くように下地の柿渋の黒が出てきているのは面白い。


盃の真価は酒を満たしてから。早く家に持ち帰ってこれで酒を呑みたい。

  • 酒で満たされて盃の内側がどう映るか
  • 盃の縁の口当たりはどうか


後日補足

  • 液体で満たされても景色はさほど変わらない。むしろ乾いた状態ではキラキラと雲母状に輝く粒があるが、液体で濡れるとその輝きは消える。
  • 盃の縁は内側に立ち上がっていると飲む際に唇に若干の引っ掛かりが生じる。液体の切れは良くなる。縁から酒が垂れないのを良しとするか、引っ掛かりが無いのを良しとするか。