桜の哲学堂公園とフェリーチェ

-来年の4月第1週の昼はフェリーチェを予約しよう。


桜が満開の貴重な週末なので、天候は雨がやんだ程度の曇天だが出かけることにした。


中野駅前通りの桜並木の下をひたすら北へ哲学堂まで。昇り下りがあるので桜並木が遠近法で延々と続く角度が時折あって楽しい。桜も立派な大樹が多く見事だ。


哲学堂公園も花見客で賑わっていたが、ブルーシートで場所取りされた合間を歩く感じ。このブルーシートというやつは青い原色で強すぎる。桜を引き立てる為に焦げ茶のシートにできないものかね。


哲学堂公園の売店は焼きそばもカップ麺でしっかりとした食事が取れるわけではないので、モツ煮込みとおにぎりを摘むに留めた。モツ煮込みは体が温まって美味かった。


弁当とシートを持ってきていない私達には寛ぐ術がなく、まあ濡れた地面だから仕方ないと諦めて落ち着いて食事を取れる場所を探した。


ふと、都立家政駅の近くのフェリーチェを思い出してそこへ行くことに。



予想していなかったのだが建物の周囲は桜に囲まれていた。こんな一画にこんな桜の名所があるとは。2階のイタリアンレストランの窓辺には桜の枝が迫り最高の雰囲気だ。残念ながら予約をしていなかったのでイタリアンは1時間以上待つと判り断念。


代わりに1階のベーカリーカフェの庭先のテラス席へ。椅子とテーブルで焼き立ての美味しいパンやピザ、キッシュを食べながら見上げれば樹々と桜という環境。本日はここが正解だったのかもしれない。


時折、舞い散る桜の花びらがグラスの水に落ちるのも風情。穴場だ。



来年は前から予約を入れて二階のイタリアンレストランの願わくば窓際の席で桜を愛でたい。満開日を予測するのは常に困難だが4月第1週を狙っていこう。