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京都と東京の桜比較

東京にも桜の名所は多いし市街地にも桜の樹はちらほらある。


天気に恵まれず青い空を背景に桜を楽しむ機会に今年は恵まれていないこともあるが、東京に引越してから目の覚めるような桜の景観に出会えていない。


東京の桜の名所の特徴は花火何万発という花火大会の規模と同様に、桜が500本植わっている公園だの群生を楽しむ場所が多い。それはそれで見応えはある。


しかし私が思うに桜の美しさは群生ではなく花びらの輪郭が判別できる距離でこそ楽しめると思っている。桜は柄が長く、花びら同士が梅ほどに重なり合わずその端正な花びらを楽しめる点で稀有だ。形が美しい似た花は梅花空木など他にもたくさんある。しかし地上から生える低木ばかりで枝葉で混み合って涼やかさがない。樹上から目線の高さで垂れ下がる5枚花弁は少ないと思う。


そして背景に浮き上がって桜の凛々しさを感じられる為には暗い色や緑色の背景が必須だと思う。苔の緑や岩、そして寺社仏閣の木材の焦げ茶色。


京都での桜が印象的に美しいのは寺や苔などの暗い背景に近距離で愛でられることが多いからではないか。東京の市街地の桜は背景が大抵白や灰色などの淡い外壁の住宅やビルである場合が多いので、桜が映えない。


東京で群生で美しいのは靖国明治神宮、御苑などの大きな公園や川沿いの並木と川面に流れる花弁ではなかろうか。


染井吉野の群生を楽しむ東京
山桜や枝垂れの形を楽しむ京都