ストラスブールの栄華

パリから2時間。手頃な郊外への遠足に最適な歴史都市、ストラスブール

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中世のストラスブール神聖ローマ帝国の支配下にあり、アルザス地域がフランス領となった後もフランスによる併合を免れていたそうな。そしてルイ14世の治世となり領土拡大時にようやく併合される。

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それでもって併合後にフランスからやった来たのがロアン家という貴族でその後、フランス革命時に逃亡するまで司教の地位を長く長く独占し、ロアン宮という宮殿を建てて永らく贅を楽しんだわけだ。生臭坊主め。世の中は不公平だ。と言い掛かりをつけるのも、この手の贅沢が羨ましい訳ではなく、搾取された人達にその分だけ報われる何かがあったのかを考えると切なくなる。

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ロアン宮は考古学博物館、装飾博物館、そして美術館として使われている。装飾博物館は後にナポレオンに贈られた宮殿の内装がそのまま博物館となっている。

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白眉は美術館。一級品は全てルーブルとオルセーに集められてしまっているのかと思いきや、人気のないロアン宮の美術館にも見応えのある作品がわんさか。


これだけの歴史的できちょうな絵画を飾るのに、美術館の壁面は鮮やかな青や濃桃色でスタイリッシュ。写真撮影も可。日本の美術館が大抵は壁が白で撮影も不可なことと比較すると日本の美術館はなんて面白味に欠けるのだろうと感じてしまう。絵画の印象を左右しないように背景は無個性の白が良いという考えか。部屋ごとに発色の強い壁色にして絵画の個性や雰囲気を引き立てる努力を放棄しているとは言えないのか。

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ウィリアム・アドルフ・ブグローのこの作品は見たことはあるが、現物がロアン宮にあり、かつこんなにも巨大な絵だとは知らなんだ。

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ルーブルに行ったらもう、止まらんのだろうな。4時間でも6時間でも観ていられるのだろうな。

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ロワン宮を出れば15世紀から100年以上も世界で最も高い建築物の座にあったストラスブール大聖堂


職業選択の自由がない時代、石工の息子に生まれ、生涯を大聖堂建設に費やした人もいるのだろうね。142mという高さの尖塔を作るにあたり、何人が命を落としたのか。そういうのも殉死扱いになるのかね。くだらん。自由な職業に就ける現代を生きる身としてはもっと人生を楽しまにゃならんな、と思った次第。

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チェロの四重奏。辻演奏のレベルが高すぎて度肝を抜かれる。プロだよね。プロだと言ってくれ。裾野の広さ、層の厚さが感じられる。あの若さで激しくチェロを弾かれるとカッコ良い。

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眺める街並みの屋根は鋭角で、屋根裏小屋の窓がワクワク感をそそる。こんな家々の屋根を飛び回る猫はさぞ楽しかろう。


あれこれと楽しいストラスブール遠足だった。