陶芸の内省

 

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1.5合入れ酒器。チビチビ飲む用。鈍色の釉薬を何かしら掛けたい。収縮率が充分に加味されていなくて容量が足りないかもしれない。

 

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これはダメだな。ジョウロ部分が不恰好すぎる。土に還したい。本体はそのまま転用して注ぎ口だけ作り直したいが、本体が先に乾燥しすぎてしまって無理だろう。愛情を全く感じない制作物。

 

 

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底を厚くして重心を低くした小さな陶鉢。長くヒョロヒョロと成長していく多肉を植えたい。胴に何を釉掛けするか、描くか次第だ。

 

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片口なのだろうか。躊躇った末に底に穴を開けずに終わった。酒器として使えるのだろうか。

 

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それなりに薄く綺麗な形を目指してしまっている。単純な真円ではなく撓ませてみたりしているが、「上手に造ってますね」と先生や陶芸仲間に言われたい願望を自分の中に感じる。しかし実体としては自分の表現したい何かが表出してるわけでもない器だし、自分の為に作っている器だとも言えない。

 

本当は、もっと好き勝手なものを作りたい。深く考えず、下絵も描かず、気儘に土をいじってる内に何とはなしに造った鹿だとか団子虫の鉢のような。それの轆轤作りによる器が作りたい。

 

 

絵で言うならば描きたい何かがあるのに、それ以前にデッサン能力が低くてつまづいている状態。精確に作れる技能を培った上で崩し、誇張し、好きなものを作っていきたい。しかし何度、轆轤を挽いてもその狂ったデッサンに失望して前に進めずにいる。

 

美術大学に入りたい学生が美大予備校でデッサンなどの基礎を鍛えるように、陶器でもっと自由に創作する為にも基礎を鍛えてもらえる学校のようなところに行きたい。