団子虫鉢と鹿鉢の作陶

 


前回の赤土2号で作ったものにトルコ青結晶釉を掛けたものは、何人かの人にこれは何かと聞かれた。どう見たって団子虫のつもりで作ったのだが、伝わらないのはこちらに非がある。もしかしたら灰緑色なのが団子虫と認識しづらいのかもしれない。

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そこで黒御影土でもう一体作ってみることにした。脚は7対あるのだが、植えこむ穴を作らなければならないので5対に留めた。

 

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今回は死んで半開きになった腹部から白サボテンに生えてもらおうかと思う。先生は、団子虫も死んで時間が経つと甲殻は灰色になると仰ってくれたが、黒土でより一層の団子虫感を狙いたい。間もない新鮮な亡骸ということだ。

 

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緑蛇を植え込んだ鹿鉢がなかなか気に入ったので、もう一体作ってみることに。今回は座位。副蹄もきちんとつけた。

  

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頭には前回よりも角の穴を大きくした。樹状に分岐する多肉を植えたい。多肉の成長を思うと首は太くして可能な限り中に入れる土の容量を増やしたい。そんなことを思いながら作っていたのだが、

 

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あれ。頭が大きい。首はデフォルメのつもりなので長すぎても構わないが、頭は体に比べて大きすぎやしないか。子鹿とするならば許容範囲かもしれないが、多肉の角を生やすならばアンバランスに思える。

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デッサンが崩壊して気持ち悪いレベルなのか、誇張表現で許される範囲なのかわからなくなってきた。

 

前作を参照してみても、顔が小さい方がスタイルが良く見えるし、風格が出るのは明らかなのだが、乾燥状態を調整して頭部だけ作り直して取り替えるのはかなり面倒くさい。素焼きする際に継ぎ目がヒビ割れる可能性も高くなる。悩ましいがこのまま進めるか。


精巧な鹿のフィギュアとか骨格標本図だとか、参考にするものが必要だと痛感。脳内想像で作りきるのはまだ難しい。