オルセー美術館の美人三昧

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強烈な刺すような視線。この絵に憑いていると聞いても驚かない。観られるための絵というより、絵の側が人々を見据えている。

 

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ゴッホの近くにはゴーギャン。サマーセット・モームの「月と6ペンス」の世界観の記憶が蘇る。楽園の牧歌的な絵もどれも、情熱的で鬱屈して衝動的な画家だからこそ。感情を抑制しないフランス人的特質は画家には必要な素養なのだろうか。そういえば、京都の「月と6ペンス」という読書カフェは今も健在だろうか。

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照らす。

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ブグローも沢山。

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ストラスブールでブグローの別の作品を拝む機会があったが、図録で見た際には想像できないほど原寸は巨大だ。大広間に飾られていたらそれだけで華やぐ。

 

 

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甘い色調でロマン主義風だが、煙草を吹かして凛々しいのがフランス式か。Edger Maxence.

 

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写真を超える絵画。

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中央の女性、顔が歪んでいることで不思議な印象を残す。若いだけでは滲み出てこない色気というか、こんな歳を重ねて魅力を増すカッコいい女性がフランスにはいるのだよな。

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甘い顔をした正統派な美人も多い。

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アール・ヌーヴォー的、カッコいいお姐さん。

 

 

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質感の異なる石材が組み合わさった像。造形も素晴らしいのだけれども、どのように作ったのかが気になる。

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JEAN LEON GEROME作とは驚き。イスラーム世界を描いたオリエンタル絵画の旗手で、私がトルコや中東を旅して回った頃に気に入って彼の作品のキャンバス複製を今でも寝室に飾っているぐらいだ。彼はそういえば鎌倉大仏も描いていたっけ。そんな彼がこんな石像を作っていたとは二刀流、甚だしい。

 

眼福。

 

ふと思ったのだが絵画の美人はみな殆ど、「すっぴん」なのだよな。誰か、昔の美人画の顔に化粧を施してみてほしい。かの有名絵画の美人が化粧をしたら、こんな風に美しさが変わります、と。そんな化粧品広告が作られたら面白くはないだろうか。