蓋と土台が組み合わさるように凹凸に削り、蓋を嵌め、外径を削って揃えて。形が整うと気持ちが良い。
あとは穴を開け、指で乱雑に孔を毟り拡げていく。
上から見ると孔だらけの外殻。穴が多いほうが常盤忍を植え込めるが、強度が下がらないように気を揉む。
こちらは根が窮屈になった「宇宙の木」の為の鉢。轆轤の指跡を残した仕上がり。
単に綺麗すぎる回転体の形だと工業製品のようでつまらないので、腰の部分を歪ませてみた。何か流れる釉薬が凹凸に作用して対流紋を描いてくれたら良いのだがな。絵を描きたい思いもある。悩ましい。
腰下をマグネシア窯変釉にラスター釉をまだら掛け。
腰上には撥水剤抜きのマグネシア窯変釉、釉薬の掻き落とし、鬼板の四段階の濃淡でシダの模様を描いてみようかと思う。
掻き落とし跡も掛ける釉薬の種類で焦げ跡に違いは出るのだろうか。実験してみたい。
作業の能率はすこぶる悪く、二鉢を削るだけで終わってしまった。