独り深大寺へ。
新緑の下、石段を上がった林の中の深大寺蕎麦茶屋。こちらは犬も可とのこと。覚えておこう。次はマンゴー殿と一緒に。
瓦と土で作られた装飾的な寺の塀。見ているだけで瑞々しいモミジ。京都の寺院のような古びて静かで緑に溢れた、東京で気に入っている寺。
陶製の特注達磨。色褪せない見事な陶肌。
深大寺は元三大師と達磨。様々な意匠が楽しい小銭入れ。
深大寺門前には蕎麦屋が立ち並ぶ。こうして目の前で打っている蕎麦を食べるのは気分が良い。
もう一つの名物が水木しげる氏がこの地域に住んでいたという所縁から作られた鬼太郎茶屋。客引きが「インスタ映えしますよー」と宣伝していた。
目玉が曜の略字に見えてしまう。
目玉だけではなく、お椀に入った目玉のオヤジが焼き鏝された饅頭。
シャツの図柄もヤンバルクイナに乗る目玉のオヤジ殿など、楽しいものが多い。
懐かしや、バックベアードという西洋妖怪の親玉。アメリカ産。
これが今年、再放送が始まった2018年版「ゲゲゲの鬼太郎」のビジュアルだそうだ。左が猫娘らしいのだが、随分とスタイルの良い美少女になってしまったものだ。猫娘も一目見ただけで腰を抜かす妖ではなかったのか。アイドルのような憧れ対象ではなかったはずだ。そのうち鬼太郎がイケメンになりかねない。その前に目玉のオヤジにマスカラつけてやれ。
背伸びしないと気付かない、屋根の上の物の怪。こういうのが良い。グロテスクで怪しく恐ろしいのも「ゲゲゲの鬼太郎」の魅力だったはずで迎合的な「カワイイ」にはならないで欲しい。
粗挽きの蕎麦を食べた。シンプルで風情がある。
前回、「雀のお宿」という蕎麦屋で食べた蕎麦の方が蕎麦の味がしっかりとしていて美味しかったように思うのだが季節の問題だろうか。
深大寺の元三大師のお札の図案はなんとなく虫人間っぽい。触覚に見えてしまうのだよな。蟻人間。
歩いて10分ほどの距離に深大寺温泉という銭湯がある。真っ黒な鉱泉を加温している温泉だ。
アロマの湯という八角堂の中の壺湯がある。陽が明るいうちに入浴すると真っ黒な鉱泉が鏡面のように反射する。最初は水面が揺らいでいるのだが、身動き一つせずにじっとしていると、やがて水面が静まり天井の八角屋根組みを反射してまるで別世界の入り口が現れたような視覚効果になる。
奥には石組みの壁を水が伝い落ちる人工滝となっており、新緑を眺め、水音を聴きながら入浴するとたいそう、気持ちが良い。
軽食も頂けるようだ。外のテラス席も気持ち良さげ。
足湯もある。
GWですら混んでいなかった穴場。