インドの爆発寸前のような高密度化された路地裏を抜けて

インド人チームの人が張り切って美味しいレストランに連れて行こうとしてくれたのは嬉しいが、地下鉄工事の影響で大幅な迂回を余儀なくされ、近道と思って入った細路地がとんでもなく悪路だった。

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車窓から眺める分には観ていて興味深いのだがどうやらイスラム地区で、目以外を全て黒衣で覆った女性が歩く。車一台がギリギリ通れる幅でオートリキシャやバイクが止まっているたびにどいてもらわないといけない。大勢の若者が仕事がないのか路肩に座っており、大きな目でこちらを見てくる。少し怖い。

迂闊にカメラで写真を撮って、女性を撮ったことを咎められたら車から引きづり出されて袋叩きにあいやしないか。外国人が大きな車に乗って場違いな路地に乗り込んで興味本位に写真を撮っている。大丈夫な気はするものの、誰かの怒りに火をつけたら誰も助けてくれなさそうだ。

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少し怖くて興味深い光景が沢山あったのだが全く写真を撮れなかった。

 

ゴミ捨て場のゴミ山に数十頭群がるヤギ。

ツーブロックオラオラな髪型見本が並ぶ路面床屋。

鶏の入った金網箱が数十も積み上げられた一角。

 

ノーブラで乳首の立った全身黒衣の若い女性にはツッコミたくなった。黒衣で全身を隠す意味あるのか。

 

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泥沼のような広い道に出た時にはどれだけホッとしたことか。

 

レストランに辿り着くまでに1時間40分もかかった。朝5時から働いているので昼御飯にありついた14時には空腹でクラクラ。ずうっと聴き続けた車やバイクのクラクションが幻聴でずっと鳴り響いている気がした。

 

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思わず、帰りは違う道で帰ろうとお願いした。

 

だからインドはやなんだよ。二度と来たくない。そう発狂しかける人もいると思う。

 

しかし狭い路地に乗り込んだ車に対して、必死に避けてくれたり手押し車をどかしてくれたり、ハンドルを切るよう大勢で誘導してくれたり。当たり前のようにみんな協力してくれる。日本だと、ただ「うざいな」「迷惑なんだよ、入ってくんなよ」といった冷たい視線をぶつけてくるだけなんじゃないか。

 

うんざりすることも多いけど嫌いにはなれない。

 

 

 

ちなみに渋滞に巻き込まれたとかで到着が1時間半遅れているディナーの相手を待ちながらこれを書いている。もう、やれやれですわ。

 

 

完成を待たずして老朽化して朽ちていく集合住宅があちこちにある。高熱と多雨と乾燥に晒されて表面の塗装保護されていないコンクリート建造物は急速に劣化していく。

 

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また村が一つ死んだ。行こう、ここもじき腐海に沈む。。。

 

 

いつかは使ってみたかったセリフ。

 

 

一人っ子政策の効果で早くも高齢化社会に突入していく中国を尻目に、平均年齢27歳という人口爆発を続けるこの国は2030年にはぶっちぎりの人口最大国になっている見通しらしい。もう、インドという国からインド人が溢れ出ていくのではないか。溢れ出てくれないとインドの大都市が本当にどうなってしまうことやら。