ほろ苦いというか激辛なインドの思い出

初めてのムンバイはもう9年近く前になる。出張でチームメンバー7人を引き連れてインドオフィスに乗り込んだ。

 

正論が通じない国。あれこれ上手くいかず、怯まずに口論しないといけなかった。苦い思い出の地だ。普段から口論して言い訳を高速でまくし立てるのに親しんだ国民。インドのトップの大学を出た優秀な人達がそれをしてくる。激辛で精神的にお腹を壊した思い出の地かもしれない。

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その時に泊まったのがこのITCマラーターホテル。なんて豪華なビジネスホテルなんだろう、と驚いた。ほんの少し偉くなった気さえした。

 

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そこにランチで連れて行ってくれた。

 

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辛いオニオン。

 

ツライとカライはなぜ同じ「辛」という字を充てるのだろう。インドの仕事は辛かった。インドの料理も辛かった。

 

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タンドリーで焼かれた魚。これを手でほぐしながら食べるのだがこれが美味い。9年経っても変わらない美味さ。辛い出張だったからこそ、なおさら美味しい思い出が鮮明なのかもしれない。

 

日本だとタンドリーといえばチキンでヨーグルトとスパイスを絡めてから焼いたあの赤茶けたチキン。しかしタンドリーとはタンドリー窯で焼いた料理というだけ。タンドリーフィッシュだってある。もっとタンドリーフィッシュが広まれば良いのにな。

 

いや、これなら作れるのではないか。今度試してみよう。

 

 

 

辛いスパイス料理のイメージが強いインドだが、忘れてはいけないものがある。

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アルフォンソマンゴー。マンゴーの王様と呼ばれる品種で、沖縄でひと玉数千円するマンゴー品種だ。それがインドでは安く食べまくれる。濃厚で芳醇で最高に美味い。フィリピンのカラバオ種ともタイのナンドクマイ種とも違う格上マンゴー。タイガープロウンに車海老に伊勢海老みたいなもんだ。そこらの高級レストランのデザートよりも、メニューにあれば切っただけのマンゴーが一番美味い。

 

手元にハーゲンダッツバニラがあれば、生アルフォンソマンゴーをスプーンで掻き混ぜて食べたい。