型取りする原型は豆鹿の頭蓋骨の写し。形状がそんなに高度で芸術的な仕上がりかと言われると照れるが、全く同じ寸法で複数作れるのが今回は価値があるのだと思う。うまく作れれば150回以上は使えるらしい。
1.底と縦に粘土で壁を作る。粘土は道具土や再生土を使っても構わない。
2.左右に割ることを意図して凹凸が抜けることを確認しながら粘土壁を作る。石膏の厚みは3cm程度を目指す。あまり薄いと壊れてしまう。壁を美しく真っ平らにすると後で石膏を削る手間が省ける。
3.厚紙の内側に撥水性のある紙テープを貼る。これによって石膏が剥がれやすくなる。
4.厚紙で囲う。角に隙間ができないように周囲を紐で縛る。
ガラス板と厚紙の接続部は周囲から道具土で抑えてあげる。さらに板を縦に挟んで締め具合を調整する。
5.洗面器一杯の水に石膏の粉をザルでふるいに掛けながら水面下ギリギリまで入れていく。
数ミリほど上水が見えるのが目安。
6.それを棒でかき混ぜること100回。手際よくかき混ぜ終わったら、すぐに流し入れないと固まっていってしまう。
使った道具類もすぐに洗わないと石膏が固まっていって使い物にならなくなる。
7.空気が入らないように流し込んでいく。横をトントンと叩いて隙間まで入り込んでいくことを促す。
8.待つこと15分ほど。温かく発熱していく。
9.厚紙を外していく。
10.断面を平らに整形し、深さ3mm程度のホゾ穴を開ける。これによりもう片側の石膏とずれることなく組み合わさるようになる。
今回は上右部の石膏型を制作しておしまい。乾かないようにビニールで包んで次回は上部左部の制作へ。
朝 抜き
昼 カレー
夜 味噌豚腿肉、味噌汁