夏休みの締めくくりに南伊豆へ。
- キッズルームのある長距離列車なら幼児でも快適
- 子供がそれぞれ自分の荷物をリュックに背負えるようになると駅からアクセスの良い旅先なら電車旅も楽
- ペリーロードは歴史と寺と建物が中心で大人向け。記念撮影用地。
- 下田駅前の東急ストアで豊富な地ビールや御当地サイダー、ツマミを買って休暇村に持ち込むと贅沢さが増す。室内に冷蔵庫あり
- 南伊豆休暇村は目の前に弓ヶ浜の好立地
- 弓ヶ浜は遠浅で幼児に安心な浜。日本の渚百選の白砂青松の美浜。
- 海で泳ぎ、プールですすぎ、温泉に入って身綺麗にできる流れが快適
- 屋上の星空カフェ、屋上ハンモック、近隣観光地への送迎、プレイルームのブロックや絵本、卓球など屋内設備も充実
- バイキングは風情には欠けるが子供の好き嫌いに合わせられて楽
- バイキングと侮れないほど刺身盛り合わせ、烏賊の寿司、鮪のカマ煮は美味
- 目の前の青木さざえ店の金目鯛定食は必食のコスパ
- 南伊豆市のふるさと納税返礼率50%を利用して実質負担無しで来られる旅先としては満足度が高い
普段は車で旅行に出かけることが多かったのだが、下の子が自分の着替えもリュックに背負って移動することができるようになったので、子供達が好きな電車で移動してみることにした。
新宿から南伊豆まで特急で直通で2時間半。さすがにこの道程を子供達が席にじっとしているなんてことはありえない。そんな子連れにありがたいことにキッズルームが先頭と最後尾車両のに備え付けられていた。
走り回って歓声を上げて。テレビは不調だったが、通常は幼児向けのアニメか何かが流されていたのかもしれない。キッズルームのおかげで子供の声量もさほど気にすることもなく遊ばせ続けられたので気付けばいつのまにか下田。
ペリーロードは伊豆急下田駅から歩いて15分ほど。倉敷を思い起こさせる海鼠壁、細い水路沿いに風格のある緑青の銅板をまとった商家が並ぶ。
飲食店はそれを目当てにするような美味しい店もないのだが、何せ街並みがフォトジェニックなので家族で写真を撮るだけでも十分に来る価値はある。子供自身の楽しみより親の自己満足ではある。
下田駅前の東急ストアには伊豆の国ビールなどの地ビールや伊豆ニューサマーサイダーなどの御当地サイダーの品揃えが豊富。ちょっとばかり良いものを宿に持ち込むと贅沢な気分に浸れる。ニューサマーサイダーが柑橘が爽やかで美味しかった。
南伊豆休暇村は最近リノベーションされたようでロビーも広々と明るい。
部屋は全室海側に面しており、和室は12畳の広さ、個室のトイレと風呂場もある。お茶、お茶受け、冷たい水などサービスも申し分ない。今時の豪華でお洒落なリゾートとまではいかなくとも、子連れに嬉しい設備は一通り備わっている。
3歳児以下は無料。布団を追加で敷いてもらうのも540円と良心的。
窓からの眺めは防砂林があって眼前一面に水平線とはいかないが、プール、松、浜と海が見える。水深0.9mほどの大きなプールに加えて水深60cmほどの幼児プールも。浮き輪のレンタルなどもある。
屋上では陽射しを遮る屋根の下、足湯に浸かりながら遠方を眺めるも良し。ハンモックがあったり、夜には星空カフェが催されたりとあれこれ工夫されている。
夕食はビュッフェ形式。全て列記するのは面倒なほど品数が多いが、特に刺身盛り合わせ、鮪のカマ、揚げたての海老や白身魚の天麩羅、目の前で握り続ける鮪、鮭、烏賊、みる貝、泪などの寿司は美味しかった。伊豆に来て魚介が美味しいとやはり嬉しい。別料金で伊勢海老の焼物や金目鯛の煮付けも頼める様子。
ビュッフェはプラスチックの皿に盛り付ける。色気は皆無。食べては食べ物を取りに行く人の往来で始終、混雑している。そんな落ち着かなさの中で食べるには惜しいほど烏賊の握りが美味しかった。近海の鯵があれば完璧だったのだが、それは過分な期待というもの。
デザートも豊富でドーナツ、マシュマロやバナナをチョコレートフォンデュしたり、ソフトクリームを自分でチョコチップなどで飾り付けて食べるのは子供には憧れの快楽らしい。子供はこの2つしか覚えていないし、翌日もチョコフォンデュとソフトクリームを食べたいと繰り返してしつこい。
果物、ミルフィーユ、杏仁豆腐など大人もゆっくり楽しめるデザートも有り。
弓ヶ浜は遠浅で弓状の浜を持つ綺麗な砂浜。そんな浜が休暇村の目の前にある。海で泳ぎ、借りた砂遊び道具で城やら山を作り、プールですすぎがてら泳ぎ、さらに温泉で体も洗って温まって着替えることができるので、世話の焼ける子連れには至極効率的で快適な流れで1日を過ごせる。
http://hurusato-nouzei.com/yumigahama.html
藤原重利さん撮影のふるさと納税のサイトから引用。日本の渚百選の美浜を使い倒せるなんて贅沢。
また、昼食には宿のとなりにある青木さざえ店という海鮮食堂が愉しい。二色さざえ丼、伊勢海老ラーメンなど個性的なメニューも面白いが、大振りな金目鯛半身の煮付け定食1450円が圧巻だった。身が肥えて瑞々しく、甘辛なタレもご飯が進む。これは値打ちあり。
2泊3日で存分に楽しめる宿だった。まあ、何と言っても南伊豆のふるさと納税品として今では珍しくなった返礼率50%の旅行券があり、それを用いて本来当たり前の納税で負担なく旅行できたのが有り難い。ふるさと納税の仕組みは謎だ。
帰りは先頭車両。海を右手に伊豆半島沿いを走る。
次は奥武蔵の休暇村に行ってみたいな。