今まで足を伸ばさずにいた方角へ家族旅行。南伊豆の国民休暇村村が幼児連れには最高だったのでアウトドアリビングという新設客室のある奥武蔵の国民休暇村に行こうという話になった。
なかなか効率よくいろんな要素を散りばめられた旅程となった。
- 清雲寺の銘木枝垂れ桜。他にも羊山公園の芝桜や一面の曼珠沙華など花の名所が近くにはちらほら。
- 秩父鉄道のSL乗車体験。鉄道博物館や交通公園に展示されたSLしか見ていないので子供達は大興奮。
- 止まった状態で蒸気機関車との記念撮影が白眉。背景も考えると帰路の三峰口始発に乗るのがオススメ。
- 速度は遅く、客車内はさほど目新しくないので三峰口から秩父までの30分で十分。
- 奥武蔵国民休暇村へ。国費や年金事業福祉団の融資で整備されているので利用せにゃ損。ハンモック付きの部屋がある。
- 値段の割に質の高いビュッフェ。子供はデザート三昧に興奮。
- 朝の散策や夜の望遠鏡での星空観察などあれこれ楽しめる。
- 翌日はムーミンバレー パークへ。
- 飯能から高円寺は下道で1時間半。近くて楽。
ダムの見学、長瀞、秩父神社、宮沢湖のカヌーなどもう1、2回は十分に楽しめそうだと感じた。
清雲寺の枝垂れ桜はなるほど、名所になるだけのことはある。最古の桜は樹齢600年とのこと。年輩のカメラ愛好爺達が集まっていた。
御朱印の書き手が熟練揃いでその筋の人には嬉しいのでは。
熊谷から三峰口までの下りは混んでいたようだが、三峰口から秩父までの上りは空いていて、駅舎や風景も風情があって良かった。
背後の若者が「エモいね」「あー、エモ、エモ」と言っていた。エモーショナル、情感豊か、風情がある、という意味らしい。SLはエモの塊だ。
後ろの顔もなかなか。
英字のPASSENGER CAR表記がまるでオリエントエクスプレスやなんかに連結されたそうで素敵。ゆっくり外観を楽しむならば始発駅だが、熊谷よりも三峰口のほうが背景が山や緑で良い。
現役のスチームパンク。燻し銀ですな。
子供にじゃれつかれて、よろめいて傾いて撮った写真に思わぬ躍動感が出た。SLは改めて見るとフォトジェニック。エモでバエ。なんのこっちゃだが。
子供達と嫁さんにSLに乗ってもらい、私は車を並走させて秩父駅へと向かった。SLは速度が遅いのでほぼ同時に秩父に到着した。道中、踏切で待ったり、幾度も交差する道路の上から下からSLを眺めつつ並走するのもなかなか楽しかった。
三峰口駅前の古い店舗。
そして秩父から半時間で奥武蔵国民休暇村へ。リブランディングされ、なかなか名前からは侮れない国民が平日に英気を養う保養施設として生まれ変わっている。
残念ながらハンモック付きの部屋には当たらなかったが、内庭がついていて開放感がある。外で過ごすにはまだ少し肌寒かった。
全面窓で、ロールスクリーンカーテンで遮光することだってできる。さすが昨年リニューアルしたてとあって国民休暇村といえど侮れない。
食事も小鉢が充実、鮎の塩焼きや揚げたてで供給され続ける天麩羅など大人も満足の味。南伊豆の国民休暇村は新鮮な蛍烏賊の握り寿司が絶品だったっけ。
子供達にはエンドレスに食べられるケーキやフルーツ、タルト類に大喜び。チョコレートフォンデュこそなかったが、3回も4回も心配になるほどお代わりしていた。
夜には天体望遠鏡で星が見られたり、ガイドがレーザーで星を指し示しながら星座や星名を教えてくださった。
朝には周辺の散策に参加。鹿の骨でチャームを作ったり、夏には目の前の渓流で蛍を鑑賞できたりと「ふれあいプログラム」も充実していて幼稚園児や小学生には国民休暇村はなかなか良い。
ホームページより拝借。温泉でこそないものの、4月の露天風呂はひんやりとして気持ちが良い。ああ、このひんやりとした外気に風呂は最高だな、と思わせたのは前回も4月もエクシブ箱根離宮の露天風呂だったっけ。