元公邸料理人の極上オムレツ専門店「103街区」

よくぞ、東高円寺に開店してくれた。東高円寺駅前は高円寺駅前に比べて花月や松や、すきや、モスのようなチェーン店が多くてこれはと思う個性的で中毒性の高いレストランが少ない。ラーメンは「ビアビア」や「えんじ」、「ばりこて」、「山と樹」と美味しいラーメン屋が並ぶが、いつもラーメンというわけにはいかない。

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そんななかにできたオムライス専門店。しかもオムライス4種が全て1000円という潔いメニュー。高円寺にしては高すぎるんではないか。「高円寺価格」ではないよね、という声が聞こえてきそうだが、別に高円寺住人はいつも一回り安い食堂を求めているわけではない。美味しいものだって食べたいし、美味しければ1000円ぐらい喜んで出す。

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店内は四人がけテーブル席1つと五人がけのカウンター席。厨房のシェフと配膳給仕の二枚体制。店内にはクラシック音楽がマーシャルのスピーカーから流れる。

 

特性オムライスを頼んでみた。

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なんだかもう、琵琶湖に浮かぶ竹生島を想起させる。巨大な皿の上、湖のような過剰なまでのソースの中にオムライスが浮かぶ。

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食べてみると、子供が好きな甘ったるくて少しばかりパサつきがちなオムライスではなく、濃厚でコクがあってスパイシー、それでいて大量のソースと絡めながら食べるのでカレーライスのように腹に入ってしまう。カレーライスは飲み物だと言った人がいるが、このオムライスもその類。

 

こんな自分好みのオムライスは初めてかもしれない。これからは、ここのオムライスが自分の中で基準になってしまうだろうから、それはそれで不幸だ。

 

量がガテン系にも満足いくような量なので、少なめにもできるという。

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このプレートがどれだけ誉れ高いものなのか私にはわからない。元公邸料理人、元ホテルレストランのシェフが何故かその高い技量でもって東高円寺でオムライス専門店を開いてくれたわけか。謎だ。ありがたいけれども謎。

 

存在することで街の価値が上がる飲食店というのがあると思う。この店は、「あの駅の周りは美味しい店もいくつかあるからオススメだよ」と語られる際に構成する旨い店の1つだと思う。

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まだ、8月に開店したばかりだそうだ。夜にはお酒もおつまみもテーブルチャージ無しで供されるとのこと。おつまみもかなり期待できる。

 

金曜日に、家に着く前にもう一杯、と立ち寄れる店がもう一つ増えて嬉しい。

 

火〜木11:00~14:00 18:00~21:00 

金、土は18:00~24:00

月曜 定休日。