上海から地下鉄で行けるようになった水郷古鎮「朱家角」

朱家角まで地下鉄が延伸したという。2号線から虹橋火車駅で17号線に乗り継いで朱家角までたったの8元(120円)。前回はタクシーで200元かかったことを思うと驚嘆。
 
10:30陸家嘴駅から2号線に乗る
11:11虹橋火車駅で乗り換え
11:57朱家角駅着
駅から宿までは30分近く歩いた。
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朱家角に訪れたのは2年前だった。前回、泊まった宿「My Way Inn」にまた泊まろうかと思ったのだが、うまく検索できなかった。気になって記憶を辿って訪れてみると、宿はなくなり、雑貨店に変わってしまっていた。
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夜半に7弦の琴を弾いてくれた女主人はどこへ行ってしまったのか。尺八や笙も愛し、親日的な女主人だった。狭いながらも水路を眺めながら寛げるバルコニーがあり、涼しい風が抜ける中、窓辺で水路の魚達を眺めながら朝食をとれる憩いの宿だった。
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元の宿を知らなければ悪くもないと感じてしまうかもしれない。壁一面にCDだのDVD詰め込んでどうするんだよ。


 水路沿いの民宿の多くは単なるカフェになってしまったようだ。賃料も上がって占有面積を取る割に価格を上げづらい宿よりも単価を上げて客の回転もさせられる飲食店や雑貨店でないと経営はしんどくなってきているのか。地下鉄が延伸して客も泊まらずに帰るようになってしまったこともあるかもしれない。
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気を取り直して、長居できる水路沿いのカフェを探す。
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手始めにこちらのバルコニーのあるカフェへ。ありがたいことに水が臭くない。それなりの速さで流れている。しかし2年前は小魚の姿がたくさん見られ、少なくとも水面から水深15cmまでは見通せた。地下鉄が延伸し、開発が進み、水質は悪化しているのかもしれない。
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値段はけして安くはない。御飯に炒めた牛肉、ビールの小瓶で73元。1100円程。黒胡椒と唐辛子の辛さが美味い。水路の上まで長く伸ばした枝葉を眺めながら、本を読む。
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煙草を吸う客が来たので対岸の「916 Cafe」カフェへと移動し、ティラミスをつつき、アメリカーノを飲みながら2時間半。
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本を読んだり、窓から水路や船の往来を眺めたり。
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WiFiもあるし、他の客に急かされて追い出されるような気配もなく落ち着ける。それでいて内装も小洒落ていて好みのカフェが多い。
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ここ2週間のしこりのようなものが溶解していく気がする。中国で寛げる場所を知らないと書いたが訂正したい。朱家角の西湖街、城隍庙周辺の水路沿いに並ぶカフェは未だに私の知る憩いの場だ。
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居心地の良さそうなカフェが密集している。まだ次回訪問も楽しめそうだ。
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猫カフェもできていた。内装も綺麗で清潔そうだし、猫好きには良いかもしれない。
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虹橋空港から帰る場合は夕方の便にして、日帰りでも良いかもしれない。そうか、外国人すらそう思うから宿は潰れていくのか。
 
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