陶芸備忘録 ボーメでの測定と比重調整、焼き上がりへの再施釉。

1ヶ月ぶりの作陶。


上腕骨肉鉢の素焼きが終わっていた。よくぞ分解されずに焼きあがってくれた。私の代わりにこんな脆そうなものを素焼きしてくれて感謝。

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赤土と白土のコントラストを楽しむべき鉢なのだが透明釉を掛けるとテカテカに光沢が出てしまう。失透釉もなんだかチャチな仕上がりになりがち。悩んだ末に、下半分はマグネシヤ釉をどぶ漬けして骨の間や骨と筋肉の間に釉薬を入り込ませて強度を上げ、上面は撥水剤を塗って釉薬を掛けずに露出させることにした。

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封を開けたばかりの撥水剤は鮮やかな青。酸化すると紫になるのだろうか。

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普段は濃度をあまり気にせずになんとなくで使ってしまっているのだが、マグネシヤ釉がどうも濃すぎるような気がしてボーメ計で測ると60。やはり濃すぎる。水を加えて55まで希釈する。

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ボーメ計は近くで見るとツブツブがなんとも気持ちが悪い。

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で、施釉してこうなった。

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筋肉の溝に釉薬が入り込んだ。白が発色するかどうか。

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掌と指。素焼き時に薬指の屈指深筋が剥離してしまった。もう、どうしようもない。酸化焼成で焼く。

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水槽の上に掛ける水耕栽培台。マグネシヤ釉を掛けて酸化焼成。乾燥時に少しひしゃげた。

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生掛けした瓦礫鉢。よくよく乾燥させないといけない。地肌に釉薬が吸収されない為、薄掛けとなっているので発色が良いかはわからない。

 

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鉢の削り作業。

 

 

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連ねて吊り下げる鉢。来月にでも還元焼成の窯入れが行われるそうなので、呉須と鬼板で多肉植物の絵でも描いて還元焼成してみようか。

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まだまだ作りたい鉢が沢山あるのだけれども、全然制作が進まない。

  • グラキリス風の鉢
  • 前にエケベリア、裏にハオルチアの塔鉢
  • エケベリアを咲かす柱サボテン鉢
  • 鹿、首を掻く鉢
  • 鹿、鳴き鉢
  • 鹿、威嚇鉢
  • 蜂から生える筒鉢
  • 蝉の抜け殻から生える筒鉢
  • 亜竜木用大鉢
  • 砂漠の薔薇用大鉢