韓国で最もレベルの高い美術大学である弘益大学のある街、通称「弘大」(ホンデ)は若者が集まる街でアート雑貨の店も多いと聞いて行ってみた。
とてつもない人、人、人。人の多さは渋谷と変わらない。
話題のアート雑貨店が入居するSang Sang Madongとやらに行ってみたけれども、せいぜいロフトやハンズぐらいの印象でイマイチだった。土曜日に開かれるという弘大公園の手作りアートマーケットも机大のスペースの店が20店舗もない閑散とした雰囲気で、何やら観光ガイドの煽りに肩透かしに遭った様子。
時折、写真を撮りたくさせる壁アートがある。
さすが韓国、自撮りしてもらう為の工夫が街のあちらこちらにある。おっさん一人で歩くのはしんどい街だ。
歩き疲れてカフェに入った。これまたパステルピンク尽くしで引き返して出ようと思ったが、メニューだけでも見てみることにした。
サボテンケーキか。多肉植物愛好家としては試してみたい。
アメリカンコーヒーとサボテンケーキを頼んで1200円ぐらいだったか。
サボテンはプラスチックというか、蝋がかかったような緑色をしていて見た目は美味しそうではない。
サボテンの上の帽子は砂糖菓子だった。
中はアイスクリームのような硬いクリームのようなシロモノで少し甘すぎる。
土はチョコレート、土の中はラズベリームースのようなものが詰まっていた。
地上部分は完全に見た目ありきで美味しくないのだが、土中のムースは普通に美味しかった。
容器は素焼きの駄温鉢で底には水抜き穴もそのままある。よく見るとMade In Germanyと書かれていた。
自分が作るならば、碧瑠璃鸞鳳玉にして、天辺にエディブルフラワーを置く方が作りやすいし、チャチさも無くなるのではないかと思う。
緑のよくわからんワックスのようなシロモノより、薄い飴細工で殻を作った方が良くないだろうか。
土がチョコレートなのも、土中をムースにするのも面白いアイディア。
他の類似店では、スプーンの代わりに小さなスコップを使って食べるらしい。
流石、視覚的楽しさを追求しているのが韓国だよな。
誰か、店内がサボテンや多肉植物に溢れた多肉植物カフェを作ってくれないものか。