インドにはパールシーという特殊階級の人達がいる。カーストなのか、部族なのか、民族なのか。
日本ではゾロアスター教徒、拝火教徒として知られている。イランの第二位の聖火を引き継ぎイランがイスラム化した後はインドに移り、ムンバイやプネーを中心に寺院を建立し住んでいるらしい。
- パールシーの語源はペルシア。
- 世界最古の一神教。
- 父親がパールシーでなければならない。
- 娘が異教徒と結婚すると棄教せねばならない。
- インド人と混血していない純血アーリア人である。
- 少数ながら相互扶助が強く非常に裕福で教養の高い人達が多い。
- 鳥葬の習慣がある。
- タタ財閥はパールシーである。
- インディラガンディーの夫もパールシー。
- 肉食である。
てなわけで、ムンバイの同僚が「ボス、あんたこういうの好きでしょう?辛いものが食べられないフランス人が来る前に食べに行きやせんか?」とインド門のある旧市街地のパールシー御用達のレストランへ連れて行ってくれた。
レストランの外壁にあるレリーフがもうアッシリアというかアケメネスというか、たまらん。
パールシーは菜食主義ではなく、肉をよく食べる。今までのインド人同僚は皆、菜食主義者だったのでパールシーのレストランに連れてきてくれる人はいなかった。
Pallonji'sパロンジというパールシーの飲食店以外ではなかなか見かけないというインド産コーラのようなもの。ジンジャーエールとコーラの中間のような味なのだが、強烈に甘い。
バナナの皮に包んで焼いたハーブ魚蒸し。全く辛くない。臭みも無く美味しい。
名前を一瞬で忘れた。スパイシーな卵焼き乗せ何か。これがまた食べたい。
パールシー式ビリヤニ。鶏肉入りのインド炒飯。ベジタリアンのビリヤニより美味しいのは肉と旨味とこのイランの木の実。
ちなみにビリヤニはインターネットで調べると世界三大炊き込みご飯なんだと出てくるけれども、では他の二つは何かというとパエリアと松茸ご飯だと。そんなわけあるか。中華料理が怒るだろう。biryani、paellaと検索してもそこにMatsutakeなんて出てこない。日本人が吹いてるだけだろう。
脱線したがパールシー料理はとても美味しかった。同僚曰く、パールシーの連中は見た目ですぐわかるよね、と言われたが全く容姿の違いがわからない。
貴重な経験ができた。多謝。