政府が個人事業主等に対して追加支援をするようだけれども、それもいつ届くか頼りない。
チェーン店に負けないぐらいわけのわからない個人の店が多いのが高円寺の魅力。昼はバンド活動しながら夜は居酒屋の厨房に立っていたり、役者での成功を夢見ながら飲食店バイトで生活費を稼いでいたり。高円寺は客が安さを期待する庶民的で「日本のインド」と称されることもあるぐらい混沌と雑多が魅力の街だけれども新宿に地理的に近いからかテナント料は決して安くはない。商いする側からすれば過酷な地だそうだ。
- 客単価は安目なのに固定費は高い
- 経営効率性の低い席数の少ない小箱が多い
- 夜にアルコールで稼げないと利益が出にくい
- 三密になりやすい小さな飲食店だらけ
- 劇場やライブハウスはすべからく休業を余儀なくされている
Tシャツ、短パン、ビーチサンダルの軽装の人たちに氷雨と強風が吹きつけているような状況だ。
これまで高円寺の賑わいを楽しませてもらっているので細やかな恩返しに「SAVE高円寺」という高円寺の飲食店の存続維持のためのクラウドファンディングにサポートをしてみた。支援額は音楽に準ずる店の存続のため各店舗に分配をしてそれぞれの店の活動資金に充てられるそうだ。各協力店舗によるオリジナル商品高円寺オリジナルグッズを販売するECサイトの立ち上げ資金にもなるらしい。
https://camp-fire.jp/projects/view/257976
支援をすると支援額に応じて何か記念品や8月以降利用できる周遊パスポートなどがもらえ、パスポートを使って10店舗で飲食したらさらにプレゼントがもらえたりする。
1万円の支援だと内容は以下の通り。
(1)オリジナルTシャツ(1枚)
(2)高円寺周遊お楽しみパスポート(1枚)
(3)うちわ(1つ)
(4)ステッカー(1つ)
(5)サイトへのお名前掲載(※希望者のみ)
5万円や10万円などの高額支援だと高円寺在住フォトグラファーの写真集やデザイナーの特製スニーカー、果てにはアーティストが自宅に壁画を描いてくれるなんてものまで。
①REJELLO (Ta"BAR"en)
②Beer Engine (CRAFT BEER PUB)
③KATA_BAR(DINING BAR&Koenji OASIS)
④DRAWBER 2(REGGAE BAR)
⑤BnA HOTEL(ART BAR & HOTEL)
⑥稲生座&高円寺ニャンダラーズ (LIVE BAR)
⑦COMRADE(MUSIC BAR)
⑧BAR Light(BAR)
⑨ Sound Studio DOM (MUSIC STUDIO)
⑩高円寺ClubROOTS! (LIVE HOUSE)
⑪薬酒BAR高円寺(MUSIC BAR)
⑫SUBSTORE (RECORD CAFE)
⑬トリツカレ男(TAPAS BAR)
⑭Terrapin Station (輸入雑貨屋、ギャラリー)
⑮てつ&なべ (KARAOKE SNACK&GALLERY)
⑯ HOWL the field (MUSIC & FOOD BAR)
⑰ 壱參伍 (CAFÉ & ALCOHOL BAR)
⑱ 高円寺4th (LIVE & DJ BAR)
⑲Atari (GALLERY&CAFE BAR)
⑳BAR長州ちから(MUSIC BAR)
㉑なんとかBAR (MUSIC BAR)
㉒コクテイル (BOOKS & IZAKAYA)
㉓マヌケ宿泊所(ゲストハウス)
㉔素人の乱5号店 (リサイクルショップ)
発起人はPAL商店街の「SOUND STUDIO DOM」という音楽スタジオの方で、その関係からかクラウドファンディングの支援対象はライブバーなどが多い。正直、私がいきつけているのは文学酒場「コクテイル」ぐらいなもので行ったことの無い店ばかり。乱暴に言えば私がお世話になっていた店のジャンルではないのだけれども、状況に文句を垂れ続けるだけでなく、現状打破のための行動を起こす人たちを応援したいという思いが強い。これを機に開拓してみても面白いかもしれない。
高円寺の個人経営零細カフェが連携して「SAVE高円寺カフェ」的なクラウドファンディングを立ち上げたら支援するのに。あとは日本酒を主に扱う酒屋や居酒屋とか。上述の「SAVE高円寺」は一か月で400万円以上集まっている様子。行動あるのみ。
政府からの10万円の給付金は辞退もできるらしいが、辞退するぐらいならば受け取ったうえで支援したい先を自分で選んで寄付したい。