窯出し 無機的と有機的な多肉鉢

焼成の窯出し連絡が入ったので、一部を窯から出してきた。

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歯車を乗せた植木鉢。金ラスター釉を全面に筆塗りして酸化焼成した。無機質なスチームパンクな雰囲気の植木鉢を一つぐらい作ってみたくなった。メタリックでそれっぽいものは作れたようだ。

歯車は時間を象徴するモチーフでサボテンのように成長の遅い植物に合うのでは無いか。

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ダリの絵画のように片方の歯車が緩やかなS字カーブを描いて溶けている。

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間一髪だった。バランスがもう少し悪かったら歯車が鉢の上から滑り落ちてしまっていた。同じものをまた作れと言われても自信がない。

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3つの歯車同士は噛み合い、釉薬で癒着しており、歯車部分を持っても鉢全体が持ち上がるほど、相互にしっかりと結合している。

この歯車の隙間から多肉植物が生えているようにしようと思っている。縦に真っ直ぐ伸びるユーフォルビアや小型柱サボテンを歯車の狭間から生えさせてみたい。一株ではなく数種類を寄せ植えにしても良さそうだ。


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もう一つがこちら。今まであまり作っていないような、有機的な造形。胞子嚢のようなものが生えている。

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上方向に3つ穴が空いている。

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最上部の縁には触手のようなニョロニョロ、ウネウネした何かを付けた。さあ、これには何を植えようか。


そもそも、この時期に植え替えても良いものか、それも含めて悩ましい。


今、欲しい主役感のあるサボテン:鬼面角親株

部屋の主役になりうる存在感のサボテンで欲しいものがある。

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幾度も幾度も胴切りされた増殖用の鬼面角の親木。断面が星形なのも面白い。ここを金とかメタリックブラックとかに塗ったらカッコ良さそうに思う。

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オザキフラワーパークで2万4千円の値段がついていた。高いとみるか、安いとみるか。いや、安いだろうな。陽のあたる広い空間にこんな巨大なサボテン鉢をドンと置けたら素敵なんだがな。


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ジュエルオーキッドと呼ばれる葉の美しさが宝石に例えられる蘭の一種。900円台は安い。青山フラワーマーケットでは3000円以上で売られていた。


ううむ。やっぱり、鬼面角の親木だよな。我が家にサンルームはないけれども、そういう空間に置きたい一品。

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仕方がなく、「日の出丸」を購入して自分を慰めた。


2020年、コロナ禍の紅葉

もう秋も深まってきた。今年はひたすらコロナに振り回されて過ぎ去っていく。それでも秋は秋。

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今年は猛暑の夏から、短期間で気温が落ちたので紅葉が美しかろうと思ったがそうでもない。鮮やかな赤にならずに褐色になってしまう。難しいものだ。


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多肉植物やサボテンばかりを愛好していると、ときには逆光を透過する紅葉も新鮮で魅力的。

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もみじの品種「青柳」も紅葉して黄色に。

マンゴー殿も毛むくじゃらに。

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紅葉といえるのか微妙だが、秋になると鋸葉の赤が強まるアロエ。どの鉢に植えようか迷いながら1年経ってしまった。早くプラ鉢から植え替えたい。

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冬紅葉という多肉植物。こうして見ると、葉の展開が個性的。案外、寒さに弱いので気をつけて12月には室内に取り込まないといけない。名前が名前だけに、赤くなるまで寒気に晒したくなってしまう。

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300円で買ったバンクシアの花。紅葉ではない。

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最近、ドライフラワーにも惹かれるのだよね。その乾いた質感に。

古道具屋で買った錆びた台が良い味を出している。


多肉植物マニアの祭典「ビッグバザール」

工房に行く時間を削って、陶器植木鉢に植えるブツを物色しに年に数度の多肉植物愛好家の祭典「ビッグバザール」へと足を運んだ。

 

一般素人が参加できる販売会・オークションとしては最高峰なのではなかろうか。同一品種内でも良株を追い求めているような玄人が行くような場所で、予算もあまりなく、様々な品種を広く浅く買い求める私のような俄か愛好家には敷居が高い。

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美麗な窓が現れた硬葉ハオルチアの優良株7,000円よりも入門者向けのスタンダードな株600円で構わない。なのでビッグバザールで売られているのは私には身の丈を超えた株が殆どだったりする。これは見事だなあ、なんでこちらの方が高いんだろうなどと眺めるのは楽しいけれど。

 

それでも、新しい発見にあふれているのが「ビッグバザール」。

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まずはコチレドン「カンパニュラータ」。私は初めて見た。

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クラッスラ「ゴーラム」のように葉先が色づき細長い葉だが、毛むくじゃら。不規則な形状のゴーラムと違い、葉の形も揃っている。比較的大きな黄色い花をたくさんさかせてくれるらしい。

 

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ガガイモ ハイブリッド。ついに手を出してしまったガガイモ。おそらく花が咲いていなかったら買っていない。花の咲いていない姿はなんだか適当なユーフォルビアもどきにしか思えなかった。しかし今日、この可憐とは言い難く毒々しい花に心をもっていかれた。しかも、ガガイモの花はハエをおびき寄せるための腐肉臭。ハイブリッドということだが修羅道の形質が強め。幻想的だったり風流な名前の多いエケベリアと違って品種名からして「修羅道」「阿修羅」「蛾角」「蛮妃角」「青鬼角」などダークファンタジーな感じ。

 

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 そしてガステリア「ピランシー」。今の家に引っ越してきて、手のひらほどの巨大な塊の「臥牛」を庭に植えたら、数日で誰かに抜き上げてもっていかれてしまった。高円寺がこんなに荒んだ修羅の街だとその頃は知らなかったことが今でも悔やまれる。

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このピランシー、ひたすら肉厚で硬い。プラ鉢をここまで変形させるほどの硬さ。根もすっかりまわってしまっており、もう植え替えたほうがいいかもしれない。

 

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フォーカリア「荒波」。我が家には「四海波」があるので2株目のフォーカリアだ。もっと髭の派手な「狂瀾怒濤」のようなもののほうがウケはするのかもしれないが、この端正な対称性に惹かれて買ってしまった。ほんの少し、葉が徒長しているようにも見える。フォーカリアの乾燥への強さは虫や山羊の形の陶器鉢に適している。

 

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これは珍しくはないだろう。クラッスラ「玉稚児」。ホームセンター、100円ショップでも見かけそうな普及種とはいえビッグバザールに出すような業者のものは引き締まっていて良形。遠目からは葉が白っぽくて、これまた虫鉢に植えるのに似合いそうな造形。 

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すでに枝分かれする気配があちこちにある。

 

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エケベリア「マイアレン」。たまにはエケベリアもいいかな、と。我が家にはランナーを出すタイプのエケベリアがないように思えたので購入。

 

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そしてエケベリア「シルエット」。エケベリアの品種はどうにも類似種が多くて覚える気にならないし、覚えてもあたらない。品種差以上に育て方の個体差のほうが大きい。エケベリア「桃太郎」との違いが判らない。「ピンクチップス」とはどこで見分けるのだろう。 

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逆光で見られるように窓辺に置くのが良い。

 

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そして最後の鉢がブルビネ「メセンブリアントイデス」。 葉先の透明窓の入り方から太く分厚い珍しいハオルチアだと思って衝動買いしてしまったが、ハオルチアではないそうだ。逆光で見ると、緑の宝石のように輝いて見える。うまく虫鉢に乗せたい容姿。

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成長して古株になると環境適応力は下がり、枯死しやすいので採種して実生して株の刷新をして維持する必要があるらしい。冬型生育種だそうだが、氷点下には耐えられないそうだ。ようは寿命の短い難物種をよく調べずに買ってしまったようだ。

 

オークションも興味があったが、買えるものは殆どないだろうし、衝動買いしてしまったら始末に悪いので小一時間でささっと帰った。

人生が「リミットレス」なブラッドリー・クーパー

 

リミットレス (字幕版)

リミットレス (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

人間は普段、能力の20%しか活用できておらず、それを100%活用できるが致死的な副作用を持つ薬の力で成功を掴む男の話。

 

単なる破滅の話で薬物使用を戒めるような話だと思ったが、違った。これぞ、ハリウッド映画というような圧倒と爽快感の余韻を残して映画は終わる。

 

それにしても、映画もだがブラッドリー・クーパーの人生自体がリミットレス。NZTを使っている男の実話のような人生だ。

 

この男前な風貌に加えグラミー賞をとる音楽的才能と歌唱力、映画での演技力、さらには「アリースター誕生」のリメイクをレディガガと共演してプロデュースから監督までしてしまう万能さ。ようわからんアベンジャーズの超能力よりも凄い。天は二物、三物、四物を与えたか。

 

観客には彼の努力は見えないが、努力してこれだけの結果を出せるとは人は平等には生まれついてないものだ。嫉妬すら起きない。

 

 

こういうハンバーガー屋が高円寺に欲しい「Crown House」

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私の理想的なハンバーガー屋を吉祥寺に発見。Crown Houseという名前らしい。

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道に面した半開放のテラス席。この入りやすさと解放感、カジュアルさがハンバーガー屋にはあって欲しい。それは例え、グルメバーガーでも、だ。


繰り返す。こういうテラス席付きの路面に面したハンバーガー屋が高円寺には欲しいのだよな。特にコロナ禍では解放感は店への入りやすさの大きな誘因ではなかろうか。

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モスバーガーだと、一つでは満腹にならない。そんな男性の腹も黙らせる質量。これを紙に挟んでかぶりつく。

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あー、これこれ。アボカドにチリビーンズ入り肉厚ハンバーガー。旨い。ハンバーガーがビールを、ビールがハンバーガーを引き立て合う。


がっつりクラフトビールをジョッキで飲んで2000円を超えない。強いて言うなら、ビールのメニューを増やして欲しい。


Crown Houseは経営母体はフレッシュネスバーガーと同じ会社。フレッシュネスバーガーのプレミアム業態だが、フレッシュネスバーガーで得た知見と高価格化できたらしたかったことを詰め込んだ感じ。仕入れは数量割引が効いているのだろうね。


クアアイナでも路面テラス席付きなら歓迎!


私のベストクラフトビール「雷電 閂」

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高円寺のイオンリカークラフトビールをいくつか見つけて衝動買い。


以前、軽井沢、松本、渋温泉、蓼科周遊旅行に行った際に飲んだ越後ビールの「雷電 閂」。インパクトのある見た目もさることながら、その美味しさに驚いたのを覚えている。

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それから東京に戻り、しばらくいろんなビールを飲んでいたのだろうけれども、再度飲む機会を得て再度驚いた。


私が好きな味。多少ぬるくなっても美味しい。


きちんと苦味が楽しめるが、強すぎはしない。柑橘系の香り溢れるIPA。そして後味が重くなく、キレが良い。ベルギーで飲んだビールにはこんな味の銘柄があれこれあったように思う。


海外からの来客にこのビールを飲ませてあげたかったな。日本にもこんなビールがあるんだぞ、と。彼らの好みかは分からないが。