2月の緑道

2月13日23時8分、福島宮城で震度6の地震。10年前の巨大地震の余震なのだという。


長く、大きく揺れている間もいつさらに巨大な揺れに襲われるのか不安が続く。

東北の陶器窯元は大丈夫だっただろうか。被災された方々に早く平穏が戻ることを願う。


1ヶ月前とさほど気温は変わらない寒い日々なのに、植物の生体時計は確実に針が進んでいる。

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矢車菊も咲き始めた。

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原種ヒヤシンスを発見。花のボリュームは品種改良されたものには遠く及ばないが、不思議な深みのある青から紫のグラデーション。

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サイネリアの進化が止まらない。濃桃と紫のバイカラーを見かけた。

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山茶花

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これはなんだろう。なかなかのショッキングピンク。シレネ ピンクパンサー、日本の夏は越せない実質一年草だそうだ。

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見て楽しいオキザリス「孔雀の舞」。

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この季節には見慣れた房咲水仙。花から茎から球根まで毒を含む毒草。

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咲く寸前の鞘がこんな見た目になっていることを初めて知った。

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梅も咲き始めて爽やかな香りが漂よう。良かった、嗅覚障害はないらしい。

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違和感に気付いた。6弁の梅。4つ葉のクローバーならぬ6弁の梅は吉兆であることを願う。


陶蟲夏草 羽化蜻蛉水面起立鉢 X シルバーブルニア

ようやく、家に持ち帰った陶鉢。


水面から立ち上がった羽化途中の蜻蛉、あるいはヤゴだったもの。体軀にウシアブ的要素が混ざってしまっている。

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蜻蛉は近くで見るとなかなか凶悪な面構えで、あのサイズの虫の中では絶対的な捕食者だったりする。後ろに引かないから「勝ち虫」と武士の中で縁起かつぎされたが、実際は後ろにも飛べるらしい。飛翔能力は虫の中では頭抜けて高く、急発進、急停止もでき、ヤンマ類はスズメバチすら捕獲する。蜻蛉は極楽蜻蛉などという長閑な存在ではなくて、蜻蛉のサイズ目線で見たら畏怖する肉食の獣だ。そんな要素も形にしたかった。

蜻蛉、とりわけオニヤンマは飛ぶのも速く捕獲が難しい。縄張りを持ち、同じ飛行ルートを巡回する性質があるため、飛行ルートに待ち伏せして網を振うのが捕獲するコツなんだそうだ。

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翅が蜻蛉よりもウシアブになってしまった。キメラだな。蜻蛉とてボウフラのように水面に起立羽化はしない。

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細部はいくらでも作り直したくなる点はあるが、総合的には満足な出来。飾った一角を異世界な空間にしてくれる雰囲気がある。鉢だけでは駄目で、この植物と合わさってこそ。


この水面から浮かび上がるイメージで作りたかったのだ。翅は蜻蛉のものだと後方に体に沿っては折り畳めないからウシアブのようでないといけない。しかし、蚊やウシアブの頭と胴だと部屋に置きたい容姿ではない。そんな作者の都合を合成した産物。

ルバーブルニアも、理想的に収まってくれた。この植物以上に菌糸、胞子嚢のように見える植物を私は知らない。

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花言葉は「情熱」、「小さな勇気」だそうです。


しばらくはドライプランツを挿して飾ろうかと思う。水面部分のおかげでかなり頭でっかちな重い植物を挿しても安定感抜群。飽きたら、水抜き穴も開けてあるので土を入れて何かひょろひょろとした多肉植物を植えてみても良い。



ブログオーナーの近況

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あー コタツから出られませんわ。何せ、フィリピン生まれなもんで寒さには弱いんですよ。

とはいえ、どんなに寒かろうとも雨が降っていようとも、サンポと言われれば尻尾振って玄関には向かいますがね。縄張りの巡回と匂いチェックは毎日しないとストレスが溜まる。それが自分の仕事だし、こう見えて責任感強いもんで。

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オスワリした姿勢ってうちら犬の定番の姿勢な訳だけれども、オスの場合は大事なところが真正面に見えるのがちょっと恥ずかしいわな。見せるためのポーズって訳ではないのだけれども。人間だって服を着てなければ似たようなものだ。

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見返り美犬。なんてな。フィリピンの高貴な血筋の小生は、日本のトイプードルよりも脚がすらりと長いという噂。雑種だからだなんて疑いは迷惑千万。

ドラえもんが青タヌキと言われる度に怒るように、昔はよく、飼主に小鹿みたいだと言われてたもんだ。


関節もとくに痛くはないし、散歩中に走ったりもする。肥満でもないし至って健康だけれども、昨夏から咳がでるんだよな。まさかコロナじゃあるめえな。マンゴー、12歳也。


柱サボテンの為の鉢

造ったのは10月だったか。タタラ板で使っているので薄いが歪んでいる。

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細長い柱サボテンが転倒しづらい鉢を作りたい。ある程度土を入れて柱を固定する土と、その下にもある程度は根が伸びる深さが欲しい。そうなると必然的に深い鉢になる。


冴えない形だけれども、施釉で挽回できそうな気がしている。溝に白い釉薬を入れて、下はマンガン窯変釉薬か。


1月31日

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予定通りに筆塗りで施釉。下部を黒く塗るとシルエットが引き締まった。


焼き上がってみないとわからんな。本焼きすると、鎬の中の白がもっと模様として映えるはず。


贅沢に「老楽」専用の鉢にしてみようか。少し座りの悪い「希望丸」を移植しようか。



高円寺は日本のインドと言うけれど

なんだかよくわからんけど、高円寺は日本のインドと言われたりする。


混沌としているから

カレー屋が多いから

インド雑貨屋が古くからあるから


「キミらは、日本にインドがあること事をご存知だろうか? 僕はその街を勝手に〝日本のインド″と名付けた」

そもそもはみうらじゅん氏が著書の中でそう高円寺を名付けたからだそうだ。

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最近、街中の理容室まで、インドじみてきた。

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シヴァ神じゃあるまいし。理容師ではなく客の方がインドっぽいという。「前髪は目にかからないようにしてください。。。」そんなやりとりがあるはず。

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高円寺を冠した日本酒が売られている。描かれているのは高円寺商店街連合公認の可愛くないゆるキャラ「サイケ・デリー」さん。サイケデリックとインドの首都デリーを掛けている。ターバンを巻いて明らかにインドを意識している。


なぜに。


インド人の友人が遊びに来ないものか。このエセインドワンダーランドを連れ回して、妄想インドカレー屋「ネグラ」で歓待したい。


高円寺警邏という徘徊に今日も励む。

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南口のタピオカ屋の2階がいつのまにか「ルポン」というポトフ屋に代わっていた。西荻窪にあるビストロ・ルポンの姉妹店だそうで、ブラチョーラと被るフレンチおでんとお肉のお店。気になる。

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角打ち立ち飲み屋「カドヤ」が「ニホレモスタンド」という立ち飲み屋に代わっていた。客はなんだか同じような顔ぶれに見える。看板が変わっても値段が同等なら気にしないのだろう。


入店してみたい新規店がちらほらあるのだが、このご時世、憚られてしまう。はよ、コロナよ去れ。

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庚申通り商店街の外れまで来たところにある、私のお気に入りの木造建物。こういった風情の洋館はめっきり少なくなった。


いつのまにか、ゆっくりと街は変わり続ける。


真空低温調理ヒレローストポークに玉葱ソース掛け

ヒレローストポークに玉葱ソース掛け。

ソースがなんてことない簡単レシピなのに美味しいので備忘録。


すりおろし玉葱 半個

すりおろし大蒜 小匙半分

醤油 大匙2

味醂 大匙2

赤ワイン 大匙2

以上を弱火で煮詰めるだけ。

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ああ、これはファミレスのおろしハンバーグの上にかかってるやつではないか。簡単だけれども、ソースを掛けるとローストポークは異なる旨さ。


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真空低温調理なんて仰々しい呼び方だけれども、単なる湯煎調理。なのにこんなに美味しくなるなんて、だ。

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60℃で2時間。その後も漬けっぱなしで温度が下がるに任せているが、すぐに引き上げた方が良いのだろうか。


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ああ、写真の撮り方が下手だな。美味しさが全く伝わらない気がする。ヒレローストポークに別途、作った玉葱ソースを掛けて食べる。今まで、ハラミステーキ、サーロインステーキなどばかり低温真空調理してきたけれども、ヒレブロックの柔らかくジューシーな味わいは格別。もっと早くに知っていれば。


ハラミステーキには玉葱ソースではなく、練りワサビを合わせる。もう、脂肪の多い肉よりも赤身肉のほうが肉ならではの味わいがあって美味しいと思う昨今。


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今日は贅沢して、ジュンホンマのケーキを買ってしまった。どうやら生菓子店はコロナ禍でも賑わっているそうだ。外食しなくなったことで、自宅の食事で贅沢したいという需要にはまってるそうだ。確かに私の前にも後にも客が連なっていた。

巨大ピスタチオマカロンにクリームやら苺が挟まったもの。とても美味しかったそうだが、それにしても息子の食卓、食べ物こぼしすぎだろう。

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私のはクリームチーズ入りのもの。流石、プロのケーキだなという一品。



翌朝、冷たくなったヒレローストポークを切り出して食べた。

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ぎこぎこと切った跡の残る稚拙な包丁捌き。

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なんだこれ。


とても、とても美味しい。次回からは、調理した日に食べずに翌日まで待つ精神鍛錬が必要になるかもしれない。

出来立てが常に最良という訳ではないのだね。肉が硬くなるかと思ったが、柔らかいままで、かつジューシー。味がしっとりと馴染んだというか、冷たくなって旨みと甘みを感じやすくなったのか。


塩も振らずに調理しているので、マンゴー殿にもお裾分けしてみたが、老犬を忘れさせる興奮を見せた。足元から離れないし、turnとかsitとかコマンドも今まで数回繰り返して漸く反応していた動作を食い気味にこなす。聞こえにくいのかと思ってたが、単に面倒くさそうに渋々やってただけだというのが判明した。いや、気持ちはわかるけどさ。

こんな美味いものを食べさせてくれるなら、もう少し飼主の言うことを聞こうとでも思ったのか。


マンゴー殿の次の誕生日は味付け無しの真空低温調理のローストポークにしようかね。犬用ケーキより喜びそうだし、栄養価も高いし。

屋外の多肉たち

今年は昨年よりもだいぶ寒いように思う。遊具のたくさんある公園に行くと子供だらけでえらく密な状態で遊んでいるし、本当に外出する先がない。

そうなると、自然と目は植木鉢に向かう。

バルコニーにビニールシートを張って防風しているので、陽が射す日中は外気温より5℃以上も暖かくなる。それでも夜は零下になっているだろう。

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本来ならば室内に取り込むべき鉢はさらに温室プラドームに入れてバルコニーに置いている。日陰になる室内で断水するよりも、まだ陽に当てた方が良い気がしているがどうなのだろうか。容器はキノコ栽培ドームの転用。

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中にはオプンチア属「姫将軍」、ミルチロカクタス属「福禄龍神木」、「龍神木」にリプサリスが身を寄せ合っている。身を捩らせたような姿の龍神木を胴切りしたい衝動に駆られるのだが、その個性的な姿を留めたい思いもある。悩ましいね。


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神仙玉は農園から来たばかりの頃に比べるとかなり色落ちしてしまった。覚悟はしていたけれども、寒暖差に乏しい平地では色の維持はなかなか難しい。昼間に暖房を焚くまでの多肉道楽は流石にできない。

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ルビーネックレスなんだが、陽が射さない軒下深くに吊るしているものだから長く鮮やかな緑に葉が徒長している。それでも黄色い花が咲いた。

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購入した際に品種名の書かれていなかったおそらくアロエ属ハオルチオイディス。この山盛り群生株を植える鉢も作らないとな。これはなかなか創作意欲を刺激される。

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期待が募るのが豆鹿頭骨鉢に植えて露天雨晒しにしている錦晃星。葉は赤く染まり、さらに鮮やかな蕾の塊を無数につけている。

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長い冬をかけて、少しづつ蕾に栄養を集積しているのだろうな。はちきれんばかりにはみ出してきた花びらが目に眩しい。満開に咲く頃が楽しみでならない。