山羊の造形が下手すぎて嫌になる

 

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勢いで作ってみたら下手糞な塊にしかならなかった。恥ずかしいが晒す。山羊というより恐竜の一種だな。それにしても酷い。

  • 脚先に甲がない。2箇所で曲がるのをわかりやすくする
  • 前脚が無茶苦茶。折り曲げて下向き。さもなくばもっと長く突き出す。
  • 肘の位置はもっと高く。
  • 蹄の形をV字で先を尖らせる修正。
  • 首の位置はもっと後ろ。
  • 首裏を分厚く。
  • 目の周りを修正。目の下が膨らみすぎると目つきが悪く見える。

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まだ下手だが修正してかなり山羊として見られるようにはなった。「三匹のやぎのがらがらどん」で言うところの真ん中のやぎ。見れば見るほど手直ししたい場所は湧いてくるけれども、完璧な写実的な造形にしたいわけではないので整えすぎないように気をつけている。写実的にすればするほど温かみがなくなる気がするのは下手な言い訳だろうか。ヘタウマの温もりについてどこかに分析や論文はないだろうか。

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少し動きのある感じ。で左に身体を捩っている。

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無論、多肉植物を植えられるように、中はくり抜いて背中を開けている。何が良いのだろうね。アロエ「ラウイー」か、オブトゥーサか、ディソアンシーの群生か。

 

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そして上半身と別々に作っている下半身。次回はもう少し乾いたところで上半身と下半身がうまく繋がるように調整をし、さらに内側を削って軽量化する。

  • 水抜き穴を開ける。股間から脚を伝わずに排水されるようにしたい。
  • 吊るための穴を背中に開ける。
  • 胴の切れ目に貼る網のガイドをつける
  • 脚をもう少し細くする

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表面の割れはそのまま土の表情として残そうかと思っている。

 

 

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迷走ついでに泥漿があったので遊んでみた。厚みが十分に出ていたらそのまま台座をつけて植木鉢に仕立て上げられると思うのだがどうだろうか。

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これは敢えて上下逆さまな状態で鉢にしたい。

 

東京オリンピックアート

いよいよ、開幕なのだな。コロナ禍のせいで盛り上がりを感じづらいけれども、折角なので渋谷の東京オリンピックアートを子供達と見てきた。

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オブリタレーションとは忘却という意味だそうだ。

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参加者は大小様々なカラフルな水玉シールを配られ、それを真っ白な部屋に思い思いに貼っていく。

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遠近感と質感の感じづらい白一色の世界が水玉によって形の手掛かりになる。

 

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ハンガーに吊るされた服まで真っ白。

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もちろん、多肉植物に私はシールを貼った。

 

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だんだんと人は貼りながら意味を持たせたくなるものらしい。

 

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壁に曲線を描いてみたり

 

 

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おや、モンステラまである。目を凝らすと色々なものが見つかる。

 

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床の間なのだが、掛軸も日本刀も形が掴めない。

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皿に干された梅干、豚の蚊遣り、金魚鉢。なんとも日本の夏な風景なのだが温度を感じない。

 

よくわからないけれども、参加型で非日常な光景で子供達は大興奮で楽しませてもらった。

 

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さらに歩いて数分。国連大学前の広場にもアートモニュメントが設置されていた。

 

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子どもの城の前は立体的な櫓に植木鉢が嵌められた展示。

 

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ルリマツリ、ブルーセージ、枝豆、斑入りススキ、ブルーベリー、ブーゲンビリアなど様々な植物が並ぶ。

 

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品種名を聞いておくべきだった。初めて見る装飾的な朝顔

 

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直列に葉を展開し、窓模様もくっきりと白い玉扇が1800円で売られていた。店員さんが、これどうやら原価そのままで売っちゃってるらしいのよね、と言っていた。前から欲しいと思ってヤフオクで入札してみては他の落札者に蹴散らされること数回。端の葉が茶色く変色しているのが気になったが衝動買いしてしまった。無事に養生できたら、硬葉ハオルチアの欲しい品種はあらかた揃ったことになる。結局、オチは多肉植物の衝動買いで終わった。

奥羽自慢酒造 純米大吟醸「吾有事 夏辛+10」

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「吾有事は、曹洞宗の開祖 道元禅師の言葉。自分という存在と時間が一体になること。言い換えれば、やりがいを追求すること。酒造りにおいて、経過する時間や自分の存在を忘れて没頭する、という気概を込めて名付けられた銘柄。」吾有事ホームページ


私の母方の祖父母が山形ということもあり山形や秋田のお酒を愛飲しているが、こちらもその一つ。なるほど、東北の日本海側は曹洞宗が主流な地域だが吾有事は曹洞宗ゆかりの言葉だったか。



自分という存在と時間が一体化するとはどういうことなのか。今ここにある自分を受け止めるマインドフルネスの意識に近いのだろうか。一心不乱に時間も忘れて過去も先のことも考えずに没頭する。没頭は無我で心を空にした状態ということか。


そのような状態になれるのは作陶している時間ぐらいなもので、そのようなゾーンに入れることは仕事ではなかなかない。


およそ300年前創業の老舗蔵で20代の若者達が作るお酒。磨いた酒の華やかな香を競うのではなく、米本来の旨味や甘味を引き出す方向での新しい味を模索していくのだという。「田酒」のような方向性の新しい派流か。今後も楽しみだ。私もこういう、自分ならではの色を出していきたいものだ。

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夏辛+10は吾有事の米のコクというか旨味は感じられつつも弱まり、辛口のキレが増したお酒。そこまで吟醸香も強くない。特徴からすると5割まで米を精米せずにこの味は出せないものなのだろうか。

トウモロコシ土鍋御飯にトマトモッツァレラ、スペアリブのママレード煮の夕御飯と合わせて飲んだ。醤油バターの香るトウモロコシご飯とガッツリとしたスペアリブには夏辛は合う。もっと暑い時には、レモン炭酸水で割ってジョッキでグビグビ飲むのも最高だ。

黄金絹唐傘茸 双子

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また生えてきた黄金絹唐傘茸。今度は双子。


害がないとわかるとなかなか鑑賞価値のある茸だとも思う。

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目を引く鮮やかな黄色。


今日で子供達は終業式だそうだ。8月末までの長い長い夏休みが始まる。親にとっては絶望的に長く感じる。平日は暇だ暇だと言われ、週末を待ち構えて待っている。週末にもどんどんと予定を入れていっている。誰が連れていくというのだか。


オリンピックの観戦チケットも2種目あったのに無観客となってしまった。今年1番の目玉イベントだったのだがな。


親と出かけたいと言ってくれるのも今のうちだけと思って前向きに臨むか。


朝5時に目が覚めてしまい、「やる気の出し方」「モチベーション 回復」みたいなキーワードでひたすらネットサーフ。最後まで読んでいくと年商1億円の不労所得で人生逆転みたいな情報商材のサイトだったりしてげんなり。

身近で最も信用できない人は自分自身。サンセベリア・フランシシー

そんなに大層な人間ではないのはわかっているけれども、私は人のことをあまり信じられない。ことさらに自分という人間を信じていない。

もう、多肉植物は安易に衝動買いしないなどと書いて数日して衝動買いしている。

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サンセベリア・フランシシー」。サンセベリア、特に多く出回っているトラノオなどは今まで興味のない類だったがこの原種系サンセベリアはまるで硬葉ハオルチアやガステリアにも似て螺旋状に回転しながら葉を出していく。
お値段300円。

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早く植え替えないといけないぐらい2.5号ポット鉢に植えられているのがアンバランスな状態でバランス良く植えるならば5号鉢がちょうど良いサイズ。しかも肉厚で葉が重い。

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葉が展開する様が美しい。左右に交互に葉が出てくるが、育つに従って時計回りに捻れていく。繰り返すが300円。20中華人民元もしない。150フィリピンペソもしない。このサイズなら3000〜4000円で売られているよな。

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この原種系サンセベリアはこのようなランナーで増えていく。その姿もとても魅力的。もうしっかりとしたランナーが出るぐらい大きな株なのに300円。値付けがおかしいでしょう。値札の付け間違いとも思えたので「これが300円ってえらく安いですね」とお店のお姉さんに聞いたら「ね、安いですよね。お買い得だと思いますよー」とのんびりとした口調で返してくれた。まるで他人事のような長閑さで。商売している自覚はあるのだろうか。お姉さんにまで惚れそうになる。

私のような人間は覚醒剤になど、絶対に手を出してはいけないのだと思う。300円の多肉植物鉢を買うだけでハイに慣れてしまう人間は。
「悩む理由が値段なら買え。買う理由が値段ならやめろ。」と世の中をわかっているぽい人が言っていたが、そんなもの暴力的な安さを前にしたら無力な詭弁だと思う。

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存在感があるのだよ。サンセベリアは耐陰性が強いので陽の当たる多肉植物棚のスペースを取り合わなくて済むのも良い。室内の植物をあまり置かない日照の弱い箇所に置けるのが利点。これも買って家に持ち帰ってからこじつけた事後正当化理由に過ぎないけれど。


そして何より、どんな陶器鉢を作ろうかと想像意欲を掻き立ててくれる。


子供に計画的に夏休みの宿題をこなしていけだとか、忘れ物をしないようにしっかり準備しろだとか、もっと忍耐つけろだとか偉そうなことを抜かしているけれどもそのうち子供たちも気づくだろうね。父はだらしのない多肉植物中毒だということが。節制の効かない無計画で誘惑に弱い大人だということが。

素麺アレンジレシピ備忘録

夏は素麺が作るのも楽だし美味しい。しかしそれだけだと栄養が足らないのでアレンジレシピ。

美味しかったのでまた作るときのために備忘録。こんな簡単なレシピは暗記しろって話だけれども。

 

 

2人前分量

ツナ缶オイル漬け   70g

トマト        1個

  • (A)めんつゆ (2倍濃縮)
    大さじ2
  • (A)ごま油
    大さじ1
  • (A)白すりごま
    大さじ1
  • (A)黒こしょう
    小さじ1
  • (A)塩
    小さじ1/2
  • 大葉
    3枚

 

ツナ缶はオイル漬けのものを使う。良質な油。トマトは1㎝角に切る。

そして材料を全て混ぜて、素麺の上からパスタソースのように掛け、混ぜて食べる。分量は適当で良い。トマトが多くても胡麻が多くても大葉が多くても、茗荷を加えても美味しい。野菜とタンパク質と炭水化物がバランスが取れるのでこれだけで足りるのは楽。

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夏にぴったり!トマトツナそうめん 作り方・レシピ | クラシル

夏に向けた多肉棚の陣容

 真夏は南向きのバルコニーには実は陽があまり入らない。さほど深くも無いのだが屋根の庇によって日射角度の高い夏の陽光は遮られてしまうので中段の前部しか陽が差してくれない。

 

夏は断水する多肉植物は日陰になってもそれで構わない。パキポディウムやアローディアなどの夏の強烈な陽射しを喜ぶ種類だけを直射日光に晒される棚に置けば良い。

 

ただ、夏も陽射しは当てたいが直射日光ではキツすぎる株というのが案外、多い。

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中庭に面した、東側に向いたバルコニーがあるのだが、午前中の2〜3時間ほど陽が当たる。ここを活用しない手は無いと思い、棚を設置することにした。

アイアンフレームに杉材のステイン塗装仕上げ棚板がついた4段の棚をAmazonで購入した。1万4千円強だった。見た目がお洒落なアイアンフレームの棚は他にも沢山あるのだが棚が木目調の樹脂のものが多く、直射日光に晒すので木材種は杉で安っぽくとも天然木の棚板にこだわった。

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最上段の棚は高さ120cm。あまり背丈の高い鉢だと陽が当たらなくなる。ここにはエスポストア、マミラリアなどのサボテンやガガイモ、強光耐性のあるユーフォルビアやアロエを置く。熊童子は夏の直射日光は避けるべきなのだろうが朝の数時間だけなので良しとする。

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紅くなれ。アロエクリスマスキャロルはよく陽に当てないと赤い禾が出ないそうだ。紅彩閣の棘もしかり。

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白サボテンがニョキニョキと林立して壮観。


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2段目には陶蟲夏草鉢の多肉植物を並べる。こちらは断水休眠せずに夏も育てたい株たち、かつ直射日光では少し強すぎるだろう株たち。遮光率51%の寒冷紗をかけてあげることにした。

空間に許す限り鉢をぎゅうぎゅうに詰めて並べてしまいがちだが、鉢の形が重ならずに余裕を持って並べられていることを誇りに思う。誘惑に負けることが多い多肉植物栽培において理性と節度の働きを確認できる珍しい光景。

 

3段目にはアストロフィツム「蘭鳳玉」、ガステリア「ピランシー」、ユーフォルビア「九頭龍」「ホリダ」、クラッスラ「青鎖龍」やギムノカリキウムなど夏の強光では日焼けしてしまう株を置く。プラ鉢のままの鉢が5鉢もあって気持ち悪さが残る。早く陶器鉢に植え替えて統一感を出したい。

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最下段には51%遮光率の寒冷紗越しに植えたばかりの鬼面角切り穂鉢、鬼面角台座鉢、カランコエ「ファング」、そして水汲み場。

 

今あるプラ鉢を一通り植え替えたら、今後は新しい株を迎え入れるにあたってどれかを送り出すことを考えていかないといけない。

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机の前の棚は朝の1.5時間ほどしか陽がささないので、ハオルチアなどの耐陰性の高い株は多いがそのままにしている。

 

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南側バルコニーの棚も幾分かすっきりした。カランコエ「唐印」、謎の3頭分岐エケベリアなどを前面に配置。

 

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11時以降はフェロカクタス「日出丸」、マミラリア「希望丸」、アローディア、ユーフォルビア「鉄甲麒麟」、パキポディウム「デンシフローラム」などが強烈な陽射しを浴びるようになる。

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全体として悪くない配置に思う。

 

 

 

 理想を言うと棚板は杉よりも水に塗れてもかまわない耐久性のある広葉樹材が良かったけれども1万4千円ならば妥当。最下段の棚板ははずして、背丈の高い植物を置けるようにしている。フレームを生かして棚板を交換できるシンプルな構造なので長く使えそうだ。