こんな鎌倉案内も。長谷、銭洗弁天、gula、明月院を経て北鎌倉へ。

子供を連れて藤沢駅から江ノ島電鉄に乗り鎌倉へ。 右手に海を眺めながら海岸沿いを走り、やがて市街地に入ってぶつかりそうなほど迫る民家の間を通り抜けていく。電車好きの息子には最高だ。鎌倉公園駅の少し先には上りと下り電車がすれ違う箇所があり、ひと…

朽ちてなお

頭も失われ、胴も割れるほどに朽ちているのに、不思議な存在感を放つ像があった。これは不完全の美なのか。

千五百羅漢石仏群

開山1300年の歴史を持つ鋸山の日本寺は山全体に3000段弱の石段が巡らされており、そこには1500もの羅漢像や観音像がある。 しかも表情が豊かで石佛としての出来栄えも高く、そこらの美術館に赴くよりも満足度は高い。 石材の柔らかさの為か、年月の長さ故か…

磨崖仏 百尺観音

石切場の削り取られた岩壁の奥まった一画に日本最大の磨崖仏がある。百尺観音。 なんだかスケールが大陸的で泰山にでもありそうな雰囲気がある。 磨崖仏に至るアプローチも素晴らしく、左右に切り立った岩壁とそこに茎根を這わして茂る植物の雰囲気が東南ア…

玩仏

仏様に鍼灸

たぶん、鍼灸師のツボの習得用だと思うのだが仏様に似せなくてもねえ。 例えばヘアサロンの散髪練習用の頭がこれだったり、衣服店のマネキンが仏像だったら調子が狂ってしまう。まさか文化大革命時に仏像が大量に破壊された頃、鍼灸師用に偽装したとかそうい…

印度石仏像群

Udayagiri Cave

Udayagiriはサーンチ仏塔群よりさらに30-40分ほど細い田舎道を進んだ先にあるのだが、労の割にはあっさりとしていた。小さな石窟がいくつかあるのだが非常に網目の細かい鉄格子が嵌っていて中を覗くことも写真を撮ることも不自由する。一番の目玉は入り口脇…

サーンチの石仏

サーンチの石でできた寺院の誰も行かない、細い隙間を体を横にして入った先には狭すぎて取り外せないままの石仏が残されていた。

初窯

初釜ではなく、初窯。 年末に焼いた陶器はどれも地味な焼き上がりで良かった。練りや芯出しが巧くできていた器は焼かれた後も形が整っている。一方、削りの際に誤魔化して矯正した作品は焼いて見事に歪む。 赤土に白マットを掛け、縁にマンガンを流して還元…

向源寺 国宝十一面観音立像

賤ヶ岳に登った後に近くの向源寺の国宝十一面観音立像を拝みに行く。 本堂とは別の宝物館の中央に安置されており、背後も含め全方位から拝めるようになっている。なんとも粋な計らい。 像の正面向かって左手斜めから拝む十一面観音の優雅さには言葉を失う。…

ヒンドゥーと仏教

ヒンドゥー教というのは何なんだろう。一見、仏教に似ている。 ヒンドゥー教においてはお釈迦様はビシュヌの一化身で言わば観音様が千手観音や馬頭観音のように姿を変えて現れたものらしい。だから仏教を否定しているものではなく、仏教をも内包するより完全…

上醍醐寺 五大力不動明王

西国三十三ヶ所霊場で最も険しいと言われる十一番霊場、上醍醐に登ってみた。待ち合わせの都合上、往復二時間半と言われる道程を一時間半で行く。参道は整備されているものの、全て速歩で登ろうと息込んだがすぐばててしまった。結局かかったのは往路45分、…

醍醐寺 大威徳明王像

とんだ癒し系だな。下の牛の目がこんなにクリクリとしていては、上の明王がどんなにしかめ面をしても締まらないだろうに。

御室成就山遍路

御室の仁和寺は御室桜という遅咲きの背丈の低い桜で有名な門跡寺院だが、その裏手の成就山の八十八箇所巡礼道はあまり知られていないようで足を運ぶ人は少ない。文政10(1827)年に仁和寺第二十九世門跡済仁法親王の願いから寺侍が四国八十八箇所霊場から土を…

ヤジキタ旅行回文

三条河原町の鴨川にかかる橋の袂には東海道を旅してきた名物二人組の銅像が。時折見かけると小粋に舶来紙巻き煙草を喫ってらっしゃる。 「東海道中膝栗毛」は歴史の教科書で必ず出てくる十遍捨一九の滑稽本だが、仲の良い男友達二人組凸凹コンビの珍道中物語…

石仏

裏手にひっそりと置かれた石仏の厳かなこと。石仏が薄暗がりの中で光を放っているようだった。 毘沙門堂にて。

満福寺の美仏

黄檗という少し辺鄙な宇治の近くの駅に満福寺という禅寺がある。開祖が日本にインゲン豆を持ち込んだ福建省出身の隠元和尚という中国人の高僧で、他にも印刷・煎茶・普茶料理、隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹・木魚などはどれも隠元禅師が持ち込んだものらしい…

猪狛犬

狛犬の動物が猪の場合はそれをなんて呼べば良いのだろう。一般的に狛犬と呼びつつも実際は獅子と犬の対なのだが、獅子を無視してコマイヌと呼んでいるので、その動物がなんであろうとこれも狛犬なのだろう。狛は高麗伝来のという意味なので、猪やら鹿やらを…

上図のような動物の描写を天竺や中国、韓国を経て伝え聞き、下図のような彫刻を彫ったわけだ。 作者は、鼻が長いと聞いてもまさか頭の2倍も鼻が長いなんてことは無いだろう、と彼の世界の常識を当て嵌めてしまったのかもしれない。そんなに鼻が長かったら不…

白樺の鹿

近江八幡の瓦ミュージアムの近くでみかけた鹿のオブジェ。単純なつくりをしているけれども表情が愛嬌があって気に入った。白樺は樹皮がついた材木がなかなか手に入らないのだそうだ。 瞳に青いガラス玉が入っている。

人形師

白雲館という観光案内所の2階に人形制作の展示と人形師による修復相談会が開かれていた。 自分の家の傷ついた雛人形を持ち込み、人形師による診断や助言をもらい、時には修復を依頼できる。どの程度の費用がかかるのかはわからないけれども、良い仕組みだと…

近江商人の雛人形

近江八幡は織田信長が安土城を築き、秀次が引き継いで盛んにし、近江商人を輩出した中世からの要衝の地。日牟礼神社周辺の豪商の邸宅が資料館として保存公開されている。3月上旬ということもあり雛人形の展示がされていた。 今まで見たことのある雛人形は緋…

せんとくん

やはり不細工だと思う。目つきが好きになれない。カメラを前にしてアイドル気取りか。 「せんとくん」という名前もいまいち理解できない。710年に藤原京から遷都されたことを祝った名前のようだが、たった74年後の784年に再度遷都され長岡京に政治の中心地を…

興福寺国宝館

興福寺仏像館は好みの仏像が粒ぞろいで素晴らしかった。歴史的な価値はあるのだろうがよくわからない仏像と言うのではなく、素人目にも唸ってしまうような国宝、重要文化財が揃っている。しかも陰影を浮き立たせるように照明が当てられており存在感がある。…

醍醐寺 如意輪観音坐像

前回諸事情により入れなかった醍醐寺の霊宝館と仏像館を訪れる。 醍醐寺には霊宝館と仏像館にそれぞれ如意輪観音坐像があるのだが、霊宝館のものが重要文化財、仏像館のものは無指定である。しかしその無指定の方こそが目を奪われる素晴らしさだった。先の尖…

バンコク宗教

バンコクも五度目ともなると、ワットプラケオやらワットポーやら定番の観光地を見に行く気も湧かなかったので、適当に電車を降りて、只管街を歩いた。 街角を曲がると突如ヒンズー寺院に出くわしたりする。どうやらインド人だけに限らずタイの仏教徒もお参り…

延暦寺大威徳明王立像 金剛夜叉明王立像

比叡山延暦寺の国宝館に収められている仏像に素晴らしいものがあった。六面六臂六足で、火焔光背を負い水牛に騎乗し、六足の左第一足を曲げて牛の背に置く形姿の大威徳明王立像。東寺にもあったと記憶しているが、今まで見た大威徳明王立像の中で最も好みの…

仏像

1.向源寺 国宝十一面観音立像 http://d.hatena.ne.jp/mangokyoto/20120819 2.下醍醐寺仏像館の如意輪観音踏み下げ像http://d.hatena.ne.jp/mangokyoto/20101203 3.法隆寺 中宮寺の弥勒菩薩半跏思惟像 4.萬福寺布袋像 http://d.hatena.ne.jp/mangokyoto/20111…