真冬の紅葉。「唐印」「エケベリア」「宇宙錦」

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カランコエ「唐印」の紅葉がピークだろうか。光に透過させると綺麗なのだが順光で観る、くすんだ赤も味わい深いと思う今日この頃。
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頭骨を模した乳白色の鉢と良く合う。
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眼窩と鼻の間にある三角の孔である涙骨の穴からも生えてくれたら最高なのだがな。気長に育つのを待とう。
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唐印がこの鉢に植わってとても綺麗に紅葉してくれるようになったのは嬉しい。鼻先から生えたら過剰な気がするが、角や後頭部だけだと少し寂しいので眼窩と涙骨のあたりにも色が欲しい。鉢とともに育つ植物は手放し難い愛着が湧く。f:id:mangokyoto:20220109183242j:image

業務に関係のないモノに溢れた仕事机。少しづつ、少しづつ自分好みに整えている。


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名前がわからないエケベリアの三分頭株。綴化のようでいて単なる枝分かれなのが惜しい。
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偏りが少し気持ち悪い。鉢の中心になるように植え替えたい。ほんのり赤と緑のコントラストがあるのも良い。鉢はもっと刷毛目をわかりやすくしたほうが良かったと今更ながらに思う。
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三密。


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グラキリス鉢も緑のままのもの、黄色になったもの、葉先が濃桃に染まったものと色彩が賑やかになった。
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エケベリア「桃太郎」の桃色が華やか。次の在宅勤務日にはこの鉢を机に置いて仕事に励もうか。とっかえひっかえ。今日はあの鉢、明日はあの鉢。

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クラッスラ「ゴーラム」「宇宙錦」も氷点下の夜に屋外に出されていても元気な様子。
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ベンガル菩提樹も最低気温10℃は必要と言われるが10年以上育てていて日本の冬にはすっかり慣れてくれているようだ。逞しい。

 

冬は植え替えもできないので何も手を出さずにありのままの紅葉を楽しむ季節。

キダチアロエ

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キダチアロエの妖艶な紅い花が闇夜に浮かび上がる。この美しいピークの姿も長くは持たず枯れて落ちてしまう。そんなところも打ち上がった花火の残照のようでもある。カッコいい。iPhone13のカメラ機能万歳。

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我が家の近くにはキダチアロエの植えられた民家がちらほらある。別名「医者いらず」とも言われ、年配の方には実用植物として植える人がいる。根拠のないものではなく、キダチアロエ薬事法で全葉を食品、化粧品に使うことが認められている。ちなみに似て非なるアレエベラはアロインという成分を除去しないと食品や化粧品に使うことはできないように規制されている。
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そういえば母も民間療法的なものが好きで私が小さい頃は枇杷の葉をホワイトリカーに漬け込んだ枇杷エキスを肌かぶれや虫刺されに塗ってもらうことがあった。アロエの葉を切ってゲル状のものを火傷跡に塗ってもらったこともあった。枇杷とキダチアロエはそんな似たジャンルの薬用植物として私の中で認識されている。

 

キダチアロエも上手く枝を仕立てて鉢に植え込んだら開花した際には素晴らしい存在感を発揮するのかもしれない。

 

関東に珍しい積雪。10cm積もったとか。

首都高は10時間立往生しただとか、東京で6時間の間に52人が転倒などで搬送されたとのこと。搬送された人だけの話なので転んだ人は他にも大勢いたのだろう。

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そして気になるのが植物たち。露地植えのアロエもすっかり雪を被っていた。樹齢が10年は軽く経っていそうな株なのでこれまでにも何度も氷雪には耐えてきたのだと思う。今回も乗り越えてほしい。

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白い雪を被るとその朱色がより一層、際立って綺麗。

ハオルチア「雫石」「オブトゥーサ」

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完全に冬生育型の我が家のハオルチア「オブトゥーサ」。寒さが厳しくなってからプリプリに透明な窓を膨らませている。葉の色も夏の暗紫の差した色から明るい緑に変わった。f:id:mangokyoto:20220104085450j:image

小さい筒の中に寄せ植えにしている株の方が発育が良いように思えるのだがそんな効果があるのだろうか。確かに同一株の群生ではなく、異なる株を複数詰め込んだ。
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こちらも3株同居鉢。空間に余裕があるので綺麗な形を保って育っている。f:id:mangokyoto:20220104085453j:image

こうして見るとやはり4株同居させた筒だけが圧倒的に発育が良い。

冬は断水して沈黙する多肉植物ばかりなので、そんな中で元気に育つ冬型はありがたい。4月頃まで成長を続けてくれることだろう。

 

希少性も無くそこらへんでよく見かける多肉植物品種だけれども、丈夫で手間がかからなくて愛嬌があって好み。

LED光源を埋め込んで透明窓を強調できる陶器鉢をいつか創りたいと思いながら今日に至る。

 

風信子 ヒヤシンス

今年もヒヤシンスを水耕栽培することにした。

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しかし今年の球根はどうやら捻くれ者なようで、球根の尻の方から根より先に芽を出し始めている。

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少し遅れてさらに頂きからもしっかりと芽を出している。落ち着きのない奴だ。

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青いヒヤシンスなはずなのだがそれも疑わしい。

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この尻から出た芽はどう育つつもりなのだろうか。水耕栽培ガラス泣かせな奴。

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今年の春に咲いたヒヤシンスをもう枯れたものだと思って庭に放っておいた。逞しいな、球根は。いつの間にか根を張り、芽を出そうとしている。

 

風信子と書いてヒヤシンスあるいはふうしんしと読む。咲く頃は桜というより梅の季節でまだ肌寒い時期だけれども、風信子は春の季語だ。

 

12月の緑道と暗渠と遺産的古家

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12月は花が少ない。僅かに咲くのは濃紅の花が多い。

 

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霧島躑躅は冬に咲くのだっけ。4〜5月に咲く灯台躑躅と頭の中で混同していたらしい。

 

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菊も濃紅色。揃いも揃って濃紅の花が咲く緑道。

 

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少し季節外れのように感じるが柘榴の花。

 

 

hiyapaさんの暗渠巡りのブログを見て写真を撮りに来たくなったのがこちら。

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東高円寺駅から北上して突き当たる桃園川の暗渠沿いにある遺産的古民家。この細長い私道が旗竿地として公道に面している通路で幅が2mない為に再建築不可物件となっているのではないか。

 

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毎冬、ピラカンサがたわわに実る散歩に変化を与えてくれるランドマークだ。左手2階に見えるように人が住んでいて洗濯物が干されている。だから廃墟とは呼べませぬ。

 

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おそらく風呂なしの下宿長屋なのだが数分の距離に銭湯があるので不便はしなさそう。

 

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いわゆる駆け出しの芸人、役者、ミュージシャンなど金のない夢追い人をかつては受け入れ揺籃していた下宿なのではないか。今もそのような人が住んでいるかは不明。


新築そっくりさんのような再生は難しそうな物件だが、無くなってしまうと惜しい一画。 

鹿角羊歯 ビカクシダ


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12月になって室内に取り込んだ。思ったよりも耐寒性があるが、霜が降りる寒さにはさすがに当てられない。だんだんと年を重ねるごとに立派になってきている。朝、寝床から身を起こすと目の前の低い場所に吊るされているのを眺められて気に入っている。


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ビカクシダは漢字にすると鹿角羊歯。なんか草食獣の角だの歯だの硬質な字面が並んでいて実物の印象との乖離が大きい。


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葉の脈が朝の光を透過して美しい。胞子葉には縦筋の葉脈模様。この葉裏に茶色い胞子嚢が形成される。


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なんだか貯水葉も網目が美しく、葉の縁も波打って装飾的になってきた。やがて茶色に変わる。


ふとした時に実感するゆっくりとした成長の歩み。株分すべきか、板に貼り付けて仕立て直すかとも思っていたが、このまま育てていこうかと思う。板に打ち付けて吊るす株はまた別に迎え入れたい。


フォーカリア「荒波」の開花

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フォーカリア「四海波」のつもりでいたが「荒波」だった。ちょうど昨年の今頃、この息子作の植木鉢に植え込んだらしい。私の発想にはない鉢だ。

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たしかに四海波よりも葉の表面の突起が荒々しい。10年育てていた四海波は枯死してしまった。サボテンよりも寿命が短いのかもしれない。

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受粉させる相手がいなくて申し訳ない。我が家で今、一株しかないフォーカリア属。