フェイクグリーンブームは来るか。オザキフラワーパーク

ワクワクしている。

- ベッドサイドの新しいハオルチア水耕栽培&水中遺跡水槽作り

- 流泉紅葉玉作り

- 本格モヒート作り

- 居間の窓の鉄仙グリーンガーデン作り

 

やりたいと心の中で温めていたことを実現する材料に溢れた夢の店「オザキフラワーパーク」。日本の園芸を支えてきたとの評をどこかで読んだが誇張ではないと思う。私が初めて訪ねた5年前に比べて店内のディスプレイはオシャレに進化し続けているし、チランジア、塊根植物、サボテン、ビカクシダなどブームを先駆けている印象は強い。

 

今後、来そうな潮流として注目しているのがこちら。

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フェイクグリーンが進化し続けている。住居の中の限られた陽があたる空間を植物が取り合うことになりがちだ。陽があたらない部屋の奥側の壁などは植物で飾りにくい。耐陰性のある植物を置くにしろ定期的に日に当たる場所にも置いてあげないと元気に育たない。そんな緑化の難しい場所をフェイクグリーンは手間を必要とせずに彩ってくれる。
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手の届かない高さに緑を飾りたい時などフェイクグリーンは最適だ。手の届かない、つまり近距離で見ることができないので偽物か本物か判断し難い閾値まで精度は増したように思う。
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特に飼育難物種のビカクシダの品種なんかはフェイクグリーンの方が良いかもしれない。
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リプサリスも遠目からは真贋がわからないほど。
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この黒法師もフェイクなのだがなかなかのクオリティー。リアルの植物を置きつつ、手の届きにくい場所にフェイクグリーンで嵩増しするのが良いように思う。遠目で満足いく品質のものが随分手頃な値段になってきた。
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生のビカクシダ類も豊富にある。
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あの品種が欲しい、という品種単位で蒐集している人を満足させられる店。似たような株が品種が異なると数倍も値段が違う。
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観葉植物コーナーはもはやジャングル。
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形の良い大きな鉢を探し求めるならばこの店が良い。全面ガラス天窓のお店できちんと生育しながら在庫が置かれている。
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クリシュナボダイジュが実をつけていた。
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部屋に大きな観葉植物を置き、それをちょっとしたテーブルに変えられてしまう一品。こんなテーブルと植物が林立するカフェなんてのも素敵ではなかろうか。
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プロダクトとしての鉢の種類と品質も素晴らしいのがオザキフラワーパーク。どのコーナーもレベルが高い。
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溶岩釉で発砲させた陶肌の鉢。値段もそれなりだが雰囲気の引き締まる鉢が多い。
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独自ブレンドの土も豊富。サボテン、多肉植物、酸性度や成分が異なる植物群別の土が何種類も並ぶ。

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カブトムシやクワガタムシの菌糸ビンや産卵マット、朽木、ゼリーなども専門性の高い品が豊富に売られていた。ただしこの分野に関しては高円寺の「むし社」が圧倒的なので私には不要。

 

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熱帯魚、淡水魚コーナーも熱い。
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巨大な丹頂や
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小さな丹頂
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私の好きな琉金
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更紗琉金
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青らんは3200円だそうだ。私が阿佐ヶ谷の釣堀で釣った個体はこの1.5倍ほどある。尾が蝶尾でないのが残念だが大きさを考えると3000円以上する高級金魚なのではなかろうか。

 

流木コーナーなどあれこれあり、水槽もかなり沢山の現物が置かれていた。やはりサイズ感を目で確認できると有り難い。

 

戦利品

60cmスリム水槽

菊藻 水草4株

フェイクビカクシダ

流泉紅葉

モヒート自作用のミント

多肉植物の土、ケト土

木の杭

 

佐賀の花々



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唐津城の道向かいの民家に咲く椿、三選。白く優雅な八重咲き。
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薄い桃色地に鮮血のような差し色。
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そして濃桃地に赤。どれもこだわり抜いた品種。


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唐津の宿に向かう細路地のアイリス。
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白と黄色のコントラストが美しい、今が最美な群生。

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風に揺れて


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唐津、そして佐賀県最後の銭湯「えびす湯」の入口に咲くアエオニウム「黒法師」の花。
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こんなに立派な黄色い花を咲かせるとは知らなかった。

 

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遺跡宮殿に菜の花。

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八重桜。
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そう言えば花は1ダ、2ダと数えるのでしょうと息子に聞かれ、1枝、2枝の間違いではないのかと疑ったが1朶(ダ)という数え方も確かにあるそうで、まさしくこの写真のように枝先にある花の塊を朶という単位で数えるのだそうだ。


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随分と紅い山法師だこと。
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武雄の樹齢3000年の大楠御神木

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武雄神社の奥にある御神木。
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大楠への小道も紅葉の新緑のトンネルとなっていてその時点から外界から隔たれていく感がある。
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竹林を抜けた先に現れた荘厳な姿。
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神々しさは直に見ないと伝わらない。これは足を運んでみる価値があると感じた。
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石段のサイズを見ないと写真では実物よりも小さく錯覚してしまう。

単に大きさだけを言うならば国内6位の巨木だそうだ。樹齢だけでいえば他にもさらに古い巨樹はある。しかし枝振りのバランスの良さ、葉の瑞々しく茂る生命力、そしてそもそもが私の好きな楠であるという点で私の基準で巨木番付を作るならばダントツの横綱。立つ環境として住宅街の中だったり背景に電線があるような場所ではなく、森の中だというのもある。まだ見たことはないが張り合えるとしたら屋久島の縄文杉ぐらいなものではないかと思っている。

 

神々しい。良いものが拝めた。

牡丹の観泉寺

少し昔の記録だが4月中旬の杉並にある観泉寺。牡丹が咲き乱れる寺というのはあまり思い浮かばなくて行っておきたいと思っていたお寺。

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本堂向かって左手の牡丹園が旬だった。
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花の王と歌われる牡丹、貫禄のある量感。
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案外、茎の背丈があって1mに近いものもある。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言うが必ずしも牡丹の丈が低く芍薬が高いわけではないようだ。どちらもボタン科ボタン属で花の形も似ている。f:id:mangokyoto:20220423220418j:image

牡丹の花は散るでも枯れるでもなく崩れるというそうだが、なるほどと思う。サザンカのように、しかも牡丹のその圧倒的な量感の花なのでまさしく「崩れる」のだ。
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ドライフラワーには不向きな花だな、などと眺める。
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力強く咲いている最盛期の花は水滴を載せて生命力が漲っていた。
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一株、一株が離れているので埋め尽くすような塊ではなく、一花づつの色や形を見比べて楽しめる。
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4月中旬の散歩メニューに加えたい目的地だ。

 

杉並の竹林と牡丹の寺「観泉寺」

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井荻駅の近く、観泉寺。杉並区にこんな京都の嵐山のような一画があったとは。

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1597年創建の古刹で桶狭間の戦い織田信長に敗れた今川義元の子、今川氏真の嫡孫直房が上井草の地を1645年から治めるようになってこの地に移転されたという。よって380年の長きにわたってこの地にあることになる。移転を繰り返している寺が多い中で杉並区では380年も同じ地にあり続けるのは珍しい。
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これだけの風格のある寺も珍しい。
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大きな椿が彩りを添える。
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広い境内は落ち葉ひとつなく掃き清められ、池越しには枝垂れ桜。
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本堂に向かって左手には手入れの行き届いた牡丹園があった。
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気の早い株が一つだけ咲いていた。牡丹園が咲き溢れる姿を見に再訪したくなってきた。4月末が最盛期のようだ。

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紅葉の名所でもあるらしい。
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墓地もあるのだが、その入口には石仏が並べられているが目隠しとしての役割もあるのだろうか。
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上品なお顔をされている。
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近所というには6km先は遠いが、まだまだ杉並区にも知らない場所があり、発見は多いと再認識。
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結果として自宅から14km走った。自転車でもなかなか遠い距離なのでもうこの距離は走りたくない。誰かにハーフマラソンに誘われても断ろうと思った。

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いやはや遠かった。
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晩飯当番だったので帰りに筍と牛蒡を買って筍で「若竹煮」と「鰻土鍋御飯」を炊いた。それにほうれん草の胡麻白和え。

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アゴで出汁をしっかりと取りケチらずに追い鰹をたっぷりと。庭で芽吹いたばかりの山椒の芽をふんだんに乗せる。写真の3倍ぐらい山椒の新芽を摘んであるので、追加でたくさん載せて一緒に口の中に放ると香りが膨らんで堪らんわな。
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アク抜きした牛蒡を多めに入れ、長葱も弱火でしっかり炙って甘さを出してから投入。強火力で炊いた後に鰻も土鍋で御飯と一緒に弱火に落としてから炊き直すとフワフワになる。

 

なんだか立ち寄った寺のことを書こうと思ったのに美味しかった若竹煮と鰻土鍋御飯の話が終わりで多くなってしまった。クタクタになってからよくぞ作った。

4月の緑道

桜が終わる頃になると百花繚乱。あちらこちらで様々な花が咲き始める。春たけなわ。

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ハウステンボス」という品種のチューリップが見事に咲いた。花弁のフチが刺々しく装飾的な「フリンジ咲き」の個性ある品種。色も鮮やかな桃色をしている。
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大柄で存在感がある。
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白い花弁にフチがアイライナーのように濃桃の品種は何だったか。調べると「赤い糸」という品種に近いように思うが自信がない。
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あまり見かけない珍しい品種だが爽やかで良い。株上げして来年も咲かせられるよう世話してみようかと思う。
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桜散る。珈琲のカップの中にも舞い降りた。
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著莪。色彩は淡く爽やかながら模様は蠱惑的。
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花韮が透けている。青い花韮が好み。
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雪柳は枝が短いとらしさが出ない。数年後に期待。
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オオツルボだったか。大蔓穂。これも球根植物で翌年も咲かせるには株上げする必要がある。
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出雲大社藪椿が植えてから3年して初めて咲いてくれた。派手さのないシンプルさが好みの椿らしい椿。

 

春は咲く花々が集中して楽しいのだが、もう少し晩夏や冬にも咲いてほしいとも思う。