唐紙

この唐紙というやつも随分と高価なものである。京都で有名なのは老舗「唐長」だが家の内装に使おうと思っても目玉が飛び出るような値。何十にも下張りを重ねた襖は当然値が張る。

和紙の上に雲母などが使われたものは華やかだが、唐紙に惹かれるのはむしろそのデザインにある。住まいに使うならば落ち着いたものにしたい。修学院離宮や長崎出島のグラバー邸の内装にも唐長の唐紙が使われ、なんとも清々しい印象だった。

のっぺりとした無地の壁紙から和柄の壁紙にするだけで随分と雰囲気が変わる。室内の大きな面積を占めるだけに印象を左右する。この和柄がなかなかよいと思うのだがどうだろう。

全工程が手漉き作業で希少な和紙材が使われているような上等なものでなくても構わないから、もっと廉価な襖紙はないものだろうか。手漉きの雲母入りの唐紙に手が届かなくとも、伝統柄の襖が欲しい次第。安普請なビニール素材か、さもなくば途端に手作業の伝統的な高級唐紙か。両極端すぎて小生のような貧乏人には和の雰囲気を楽しむのもままならない。


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唐長


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