前回、京都国際マンガミュージアムでは「土偶からフィギアまで」と題された海洋堂フィギア展なるものをやっていたが、今回は1:1原寸大アクションフィギア展をやっていた。
10月22日は秋で過ごし易い気候の中、昼間は時代祭、夜は鞍馬の火祭りと大きな祭が二つもあるので、特に観光客には見所の詰まった一日なのではなかろうか。
なんだか、華々しいパレードというよりは現世に連れてこられて戸惑っている人達がとぼとぼと彷徨っているという雰囲気のシュールな祭であった。
折角ならばリオのカーニバル式にすれば良いのに。その時代その時代をもっとまとまりのある一群にして、パフォーマンスをしながら練り歩く。例えば
- 維新志士ならば殺陣をしながら 新撰組が開国派に襲撃をかけたり
- 戦国時代ならば鉄砲隊が時折、掛け声とともに一斉に構えたり
- 出雲阿国ならば舞いながら
- 吉野太夫ならば山車の上で水芸を披露したり扇子を舞わせながら
- 平安時代なら高烏帽子の貴族が空高く蹴鞠しながら
- 利休は茶を点てながら?
ボランティアの人達がほぼ愛想なく、視線を合わせることもせず無表情で歩いているのはどうなんだろう。たまにポーズをとってくれたり、客に反応してくれる人もいるが。そんなことだからしばらくすると多くの客が席を離れる。要は飽きるのだ。衣装は立派なのに単調だから。
今更、平安遷都を記念した厳粛な祭だと言う体裁をとらないといけないのだろうか。そもそも神事ではないのだし、時代も場所も混ぜこぜの観光行列なわけだから、昔の衣装・文化を紹介しながらのエンターテインメントにしてしまっても許されるように思う。
なんだか「ゆるさ」の漂う祭で眼鏡侍やジーンズ足軽なんかもちらほら。携帯電話で自分らを記念撮影しているのまでいる。
春はアケボノー 元横綱はグレートボノー