バンコク植物愛


綿々と王朝の続くタイではやはり様々な分野で文化が醸成されているのだろうか。似たような気候帯ではあったがフィリピンではこのような園芸品種への愛好は見られなかった。せいぜい、品種名も気にすることなくパキラやザミア、アレカヤシが市場に並ぶだけ。



ずらりと並ぶ蘭の品種。多種多様の株を見ても蘭の花を想像することが難しいので、株には花の写真が添えてある。



ううむ。地味な花のように見受けるが、タイの蘭への偏愛も奥深い。



食虫植物コーナーなんぞもあって、モウセンゴケやらタヌキモ、ハエトリグサが生き生きと並ぶ。Drosera Cuneifoliaに似た品種だろうか。こういうのを収集している人もいるわけか。蟲を捕まえて餌付けしたくなる。捕獲した蟲を7〜10日ほどかけて溶かしていく様をマクロレンズで一日毎に撮ってみたい。叶わぬ願望だが。



高温多湿の国にも拘らず、多肉植物もずらり。この見事なアガベ科の株も驚くほど安い。買って帰りたい衝動にかられ、三度も四度も店前をうろついたがすれすれのところで辛うじて我慢できた。四角鸞鳳玉が何せ300円で売られているのだから。



そんな植物愛好家も多いタイだからこそ、一等地のサイアムスクエアのショッピングモールも緑に溢れる。素晴らしいね。細分化された各分野に熱中人がいてこそ、この世は面白い。