陶芸初め

フィリピンの元部下がMBA留学するために会社を辞めるとわざわざ電話で報告してくれた。新しい挑戦を求めてのことらしい。応援したい。


その一方で自分が挑戦を求めて1月から始めたのは陶芸。自転車を片道40分ほど漕いで賀茂川のほとりの窯に通う。爺臭い趣味が多いと友人から言われることもあるが、なんでだろうね。若い陶芸家なんていくらでもいるのに。


ほんの少し覗いてみただけでまだよく知らないのに陶芸世界の広さと魅力の大きさがなんとなく垣間見える。土の質が違えば陶器の表情は変わってくる。人工物に違いないのだけれども土肌故に自然素材の温かみを感じられる。そこに釉薬の無限の表現が広がってくる。しかも酸化還元法など焼き方によって同じ釉薬でも焼成後の色が全然異なってくる。


陶器は日用品。役に立つものを趣味で創れると言うのも素晴らしい。花活けなんぞでなくても、飯茶碗、中深鉢、湯呑、珈琲カップ、ボウル、丼、箸置き。腕に自信があれば置物だって造れるのだろう。犬用の水遣りボウル、表札や嫁さんが大量消費するティッシュカバーなんぞも作ってみたい。


当面はろくなもんは造れないだろう。使い勝手の悪い器で食器棚を埋めると性質が悪いので、当面は食器を造ったら最後に穴を開けて全て植木鉢にしようと思う。歪んでいても汁が漏れても植木鉢なら問題ない。それなりに造れるようになってから飯碗、中深鉢、平皿なんかを造ってみたい。


頭の中で描いたものを創れるようになるまでどれだけかかるだろうか。のめり込む人が多いのも納得。