堂山

友人にお誘い頂いて滋賀県瀬田の堂山に登った。石川駅からバスで湖南アルプス停留所で降り、そこから鎧ダムを通って登れる384mの手頃な低山。

そんなわけでマンゴーの登山散歩デビュー。今までは水を極度に嫌っていた水鳥狩猟犬だが、よほど嬉しいのか天神川を膝下までつかり進む。



平安の昔に寺社仏閣の材木を切り出した為に永らく禿山である。岩肌がところどころ顕になった山頂を目指す。きっと山頂には赤カブトがいるに違いない。そんな脳内電波があふれ出すような景観。



低山と侮るなかれ。岩の急斜面は予想以上に険しくささやかなスリルが味わえる。室内愛玩犬が太刀打ちできるのか不安だったがこれまた予想を裏切って四足の小動物は岩肌を駆け上っていく。なんだか、マンゴーが熊犬に見えてきた。



尾根に出て風に吹かれて一息。ぽこぽこと連なる山を登っては降り、登っては降りを繰り返しながら堂山の頂上を目指す。ここにはマダラもモサもいない。



息を切らす人間を尻目に軽快に走る。マンゴー絶好調。



写真で急斜面を撮ってもなかなか伝わりづらい。けして平地でこけているわけではなく、ロープが必要な急斜面で滑落状態の人間ども。熊と戦うのに銃も持たない人間は足手まといってことだ。



宿敵の巨熊赤カブトに会う事なく、山頂に到達。やはり奥羽まで行かないと駄目かね。しかし、たった半日で見違えるほど逞しくなった。室内愛玩犬は卒業。玉は無くとも、男子半日会わざるは活目せよ、か。やはり「銀牙-流れ星銀」にはダックスフントのオリバーという犬がいたぐらいだからトイプードルも登場すべきだった。