平安神宮の紅しだれコンサートに足を運んだが、溜息をつくような景色だった。見事な桜、幽玄な回遊式庭園、連日の響き渡るヴァイオリンやピアノの旋律。時代祭などのそこらの祭よりも心に響く催事としてはこちらをお勧めしたい。
流星のように落ちる。巨大な尺玉花火の消え筋のような繊細な華麗さ。
満開の桜の色よりも蕾は数段色濃い。蕾がしずくのようにも見えて、五分咲きにしか見られない美しさを発見。
この晩は岩手出身の「姫神」という音楽家が演奏した。彼自身も地元で被災し参加が危ぶまれる中、初日に無事演奏できたこの日を忘れないだろうと話していた。