会社の帰り道の疎水沿いに、桜の樹下に菜の花が茂る一角を見つけた。掻き分けて入る菜の花の小径と見上げる桜樹。
舞台装置のような清水寺や醍醐寺のような大掛かりの桜林も素晴らしいけれども、ささやかな道端の桜の一景にも別の味わいがある。
黒猫と茶猫が鋭い威嚇を発しながら桜の幹を駆け上がっていった。景色に微塵も溶け込むことなく激しく動き回る。花など眼中に無い猫の争いっぷりが対照的で面白かった。猫はしまいに2メートルほどの高さの枝から2匹とももつれる様に転げ落ちた。
発見:桜と菜の花はとても相性が良い。