油滴茶碗に宇宙之木


造る際に歪んだ茶碗を潰さずに仕上げてみた。轆轤作りなのに紐作りのような味わいということで誤魔化す。地には削り出したような跡をつけたのだが、焼くと大分凹凸が見えなくなってしまった。薄掛けにするか彫りを深くしないといけない。



油滴天目をかけて還元焼成した。表面をこすって滑らかにしたほうは熔岩石のような肌になったが、釉薬をかけたままの方は燻したような味わいになった。全面的に同じ塩梅にしたらなかなかのものになったかもしれない。



緑が映えるだろうと思い、「宇宙の木」を植えた。もちろん実際には宇宙から伝来したわけでもなんでもないが、タコ星人がいる星に生えていそうな姿形をしているから名付けられたのだろう。



生育期は夏で耐暑性は強く、雨ざらしでもかまわないので地植え向き。
寒さには弱いので冬は取り込む必要がある。最大50cmほどになるとのこと。