マニラ行き

以前フィリピンで働いていた頃にブログを書いていた。それを読んでフィリピンの話をもっと聞きたいとブログを通じて連絡してきた方とお会いした。何でも奥さんが転勤するのに自営業をしている旦那さんが着いていくのだそうだ。二歳の娘さんもいるので住宅事情、生活環境、どこで何を買えるかなど聞いておきたいとのこと。。


現在は滋賀の山向こうで築130年の御屋敷を改装して住んでいるというなんとも羨ましい方達。東京で共働きしていたが、世界一周したのちに様々な柵を捨てて田舎に居を移し生活を大転換させたのだという。無農薬有機野菜と新鮮な空気、緑に囲まれた地に足をつけた生活。


マニラのコンドミニアム暮らしなんて対極的な環境だろうが、長い人生の中ではそれもご夫婦の立ち位置や価値観を磨く糧になるのではないかと思い可能な限りの情報を提供した。


こちらもいろいろと興味深い話を聞かせてもらった。住んでらっしゃる滋賀県蒲生郡日野町では役所が中心になって「民泊」という観光誘致を行っており、役所が窓口となって海外のホームステイ希望者や国内の中高生を民家に斡旋しているのだという。受け入れる民家側も宿泊させるかわりに経費として5000円を受け取れるのだという。若い役人さんが熱心で、受け入れた人を見送る際には100人でも200人でも一人づつ握手して見えなくなるまでバスを見送るのだそうだ。変な人がやってきたら、変な受け入れ先だったらと苦情が来る可能性だってある。役所は大抵そんな面倒は避けたそうなものだ。蒲生郡は平成の市町村の大合併にも靡かずに独立自尊の精神が強く助成金などに頼らずに創意工夫してきた。そんな歴史と伝統もあるのだろう。


自慰的な絵日記もこんなひょんな出会いをもたらしてくれるのなら続ける価値もあるのだな。我が家もホームステイでも受け入れてみようか。


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