昨秋に京都の各寺から採集して播いた椛の若株が順調に育っている。
半数は海外出張の間の酷暑で枯らしてしまったが、依然として永観堂、南禅寺、醍醐寺や疎水の椛の苗は生き延びた。
それを今回、まとめて角鉢の苔の一面に移植してみた。苔はマンジュウゴケとも言われる細葉翁苔で比較的陽射や乾燥にも強い苔である。
苗はまだ発芽して3対目の葉までしか出ていない。見事な容姿だった親株に比べて子株の葉の形は細長く歪だ。成長してもこのような細長い葉の株なのか、それとも次第に成長するにしたがって均整のとれた蛙手になるのか。もうしばらく気長に育てよう。