廃墟カフェの雑貨とインテリア


裸電球は武骨で良い。経済的ではないけれども。



ペンキが塗られては剥げ、塗られては剥げ。多層的な汚れは魅力になる。






使い古された小鍋の焦げ跡模様。ペンキの剥げであったり壁の剥離であったり、この焦げ模様であったり。これらに魅力を感じるのは使用感でありその背後にある長期間の生活の痕跡を見出せるから。大事に使われたのであれ、思い入れを意識せず日々使い続けられたのであれ、永らく人の生活とともにしてきたからこそ出てくる風格。古色ってそういうものではないかと。



壺から茂るのは「猿恋葦」か「モンキーテール」だと思うのだが、その間から「不死鳥錦」がひょろひょろと伸びている。多肉植物愛好者の間には徒長は恥ずべきものという不文律があるが、それはやはり好みの問題だと思う。室内で光を彷徨い求める徒長株はそれ独自の雰囲気を纏う。