端反飴釉陶器鉢 X 四海波

祝儀に歌う高砂の一節「四海波静かにて、国も治まる時つ風、君の恵みぞありがたき」から命名しているのだろう。日本海北朝鮮船舶が往来し、竹島を巡っては韓国と衝突するなど領土問題に揺れる日本外交情勢。国内を見ると政権を取った民主党は早、三人目の首相。震災後対応などを見ても国が治まってるとは言い難く、複雑な思いになる名前だ。


海外の流通名をカタカナにして輸入し意味もわからず呼称している多くの観葉植物に比べ、多肉植物では和名を与えられているのも好感が持てる。小生は教養がないので調べないとわからないが。


フォーカリア属の女仙の一種で、三角の肉厚な葉に波飛沫のようなノギと呼ばれる髭を持つ。他にも「荒波」、「怒涛」、「波頭」など波に因んで命名された品種が数多くあるが、「四海波」は比較的穏やかな容姿の波。基本的には高くはならず群生して横に広がっていくようだ。


多湿に弱い一方、成長させることを望まなければ強乾燥下に耐えるという。むしろ多湿で腐らせる場合のほうが圧倒的に多いようなので我が家では敢えて底穴の無い鉢に植えて窓際で乾燥気味に育てようかと思う。飴釉に織部で縦線を描いたのに全く発色しなかった出来損ない鉢だが、用途が見つかってよかった。


フォーカリアは蒸れに弱いので通気を良くする為に盛り上げて植えてみた。