幸せな再会

画家であり、上海の大学で芸術やデザインを教えている4,5歳年上の中国人の友人と4年ぶりに再会した。忙しい中でも相手をしてくれ、15時に人民広場で待ち合わせ、公園のベンチに座ってお互いの状況報告から始め、上海料理店で食事をし、彼女の家でさらにお茶を頂きながら結局、23時まで延々と8時間近く話をして過ごした。


上海にそういえば彼女がいたと思って連絡を取り、それまで数年間全くと言っていいほど連絡も途絶えていたにも拘らずこうして肩の力を抜いてお互いを受け入れて気張らずに話ができるというのは嬉しいことだ。世界的な観光名所を訪れられたとかそういう記憶も友人との歓談の一時の幸せに比べたら些細なものだ。ヨックモックのクッキーやら抹茶菓子やらをお土産に持っていったので非礼にはなるまいとどこか心のうちで高をくくっていたのだが、結局それ以上にあれやこれやと世話を焼いて頂いて嬉しいやら情けないやら。結局、いつかこの恩を目一杯返したいという思いに駆られ、言葉にしづらいが自らの浅薄さを思い知らされて終わる。ルーマニアでもトルコでも韓国でも。恵まれている。幸せなことだ。多謝。