10月

京都はのんびりしていて実に長閑だ。忙しいのは一部観光地だけで少し裏にまわると人は少ない。中国から帰ってくるとあちらでの喧騒は嘘のよう。


京都はのんびりしている反面、世相の変化を感じづらいということはないだろうか。大抵、新しい店やサービスは東京や大阪で話題となり、ある程度淘汰されたものが暫く時間をおいて京都に伝播してくる印象がある。通勤途中に各種催しのポスターを見るが、数百年続く祭、細川家至宝展のような古くから伝わる文化財の公開、寺社仏閣での音楽会など。


海外で有名な公演はこないし、H&M、FOREVER21のような高回転アパレルのような新しい事業モデルもこない。世界最速のエレベーターや最高の建物なんかが造られることは想像できないし、目を見張る最新技術の何かというのも思い浮かばない。いつも変わらぬように表を行き来する観光客と裏を行き来する地元の人がいて、そのかわらなさに安心感を感じる。


それらは京都の良さの裏返しである。しかし数年ぶりに訪れてすっかり様変わりしている外国や日本の大都市の社会変化を目の当たりにすると、その流れる時間の遅さに不安を感じもする。


京都で店やら土地やらを相続していくだとか世相の変化に影響を受けにくい業態に従事しているならともかく、自分のように京都に基盤をもたない人間が長居するといつの間に外部で競争力を失っている恐れがある。京都は甘い罠説。


大津祭り 10/8〜10/9
京都高島屋ジパング展 〜10/10
清水焼団地陶器祭 10/14〜16
秋の京都盆栽展@京都府立植物園 10/14〜17 即売会
観○光アートEXPO@二条城、泉涌寺清水寺 10/15〜10/24
上賀茂神社 笠懸神事 10/16 13:00
京都アートフェスタ2011秋・artDive#05 10/22〜23 即売会
時代祭&鞍馬の火祭り
龍谷ミュージアム開館記念@西本願寺前 〜3/25