犬の褒美

我が家ではマンゴーがトイレプレートの所定の位置で糞や尿をしたらおやつの御褒美をやる決まりだ。定番はキューブジャーキー。


しかし、したことに気づかないでいると、これ見よがしに目の前でトイレプレートの臭いを嗅ぐ。気付いてくれ、さあ、おやつをくれと言わんばかりに。


晩秋にもなると寒くてマンゴーは二階の部屋の炬燵の中から出てこなかったりする。さらに寒くなると毎朝仕事に出る際も見送りにもこなくなる。しかしそんな寒がりでも既に一階で糞尿をしている場合、私が一階に降りていく気配を察すると即座に駆け降りてくる。さあ、褒美をくれ、と。


マンゴーにとって糞尿は褒美との引換券であり経済価値を有するわけか。毎回の糞尿の量が少なくなりその分、頻度が多くなっている気がする。少量に別けてすることでたくさんもらうことを覚えてしまったのか。やはり制度とは特定の望ましい行動を助長するよう設計されてなければならない。糞尿の重量に応じた御褒美をやるよう改めよう。


野外でしても、御褒美はもらえない。しかし家まで我慢することはない。やはり解放感もあって気持ちがよいのかね。排泄欲ってのは元来、気持ち良さを伴うものだ。