ツアーは基本的に嫌いで個人旅行派なのだが、阪急交通社ツアーのパッケージ料金というのも侮れない。以下の条件での2泊6食、交通費込みで3万円。ううむ。お得だ。これで儲かるのか?と思わせる価格で儲けているのならば脱帽。なかなか他社は太刀打ちできまい。
- 「かがり吉祥亭」宿泊2泊。9階の見晴らしの良い10畳間。
- 「かがり吉祥亭」でのビュッフェ朝食2食
- 「かがり吉祥亭」での炭火焼夕食
- 「吉祥やまなか」もしくは「かがり吉祥亭」での昼食2食と夕食
- 特急サンダーバード京都加賀温泉間の往復電車賃1万2千円
- 20分2600円の吉祥エステ
- ロビーで好きなだけ紅茶、珈琲、加賀棒茶
- 旅館間、駅間の無料送迎
温泉街の路地裏
総湯と呼ばれる公共風呂
山中節舞踊
草月流勅使河原氏デザインの橋
2泊目は「かがり吉祥亭」か「吉祥やまなか」のレストランから選べるのだが、総じて「吉祥やまなか」のレストランのほうが質が高い。追加2000円を払って鉄板焼き「青竹」で食べるか、追加料金無しで加賀料理「べにはな」で食べるか選べるのだが、「べにはな」で十分すぎるほど美味しい。刺身舟盛り、和牛の炙り、鴨の治部煮などどれも繊細、新鮮で楽しめる。その上で蟹足、五郎島金時、白蝦、目鱚などの天婦羅が好きなだけ食べられる。追加でノドグロや鰰の塩焼きも注文できる。
二つの姉妹旅館を往復しての感想だが、「かがり吉祥亭」のほうが窓からの眺めが素晴らしい。しかも露天風呂も川を眺められて風情があった。また、「かがり吉祥亭」からのほうが総湯や酒屋など町並へのアクセスが良い。一方で「吉祥やまなか」はロビーやレストランの質が断然高いのだが、部屋からの眺望は対岸の建物で風情に欠ける。また、露天風呂も近くのモーター音がうるさく、狭い上に対岸の建物の見える眺望なので風情はなかった。風呂と部屋を「かがり吉祥亭」、料理やロビーでのエンターテインメントを「吉祥やまなか」で楽しむのが一番満足度が高まるように思う。
ツアー旅行で値段を安く抑える分、「花つばき」の野天風呂で温泉を最大限に楽しみたいものだ。日帰り入浴は1人2,000円かかり、11時から15時までなのだが10時半ぐらいに行っても既に入ることはできる。宿泊者は既にチェックアウトし、来訪者もまだ少ない11時前だと広々とした湯畑を貸し切り状態で満喫できるので良い。
天麩羅食べ放題。柚子塩、抹茶塩、カレー塩、天然塩などで頂ける。
なかなか充実したお得で満足度の高い2泊3日だった。春や秋など川床で喫茶できる季節に来るのも気持ちが良いだろうね。まったくもって価格破壊だ。