四海波開花


同じように寒い日々だが、植物には季節の移りかわりは感じられるようで、もう一週間前から咲いているのだろうとは察してはいた。しかし家を出る時は閉じているし、家に帰った時も既に閉じている。ようやく土曜日の昼間に咲いている姿を確認できた。



菊のような花なのだが花弁は金属光沢があり、鋭い印象がある。多肉植物は本体同様、花も強靭で変らぬように毎日開閉する。1カ月や2ヵ月、水をやらなくても耐える強乾燥耐性でありながら立派に咲かすのだから尋常ではない。こんな植物を生み出した過酷な環境が地球上にあるとは日本からは想像し難い。



波濤のような葉。葉も花も珍奇。辰年だけに、龍の顎のように見えなくもない。