京都で連続して凄惨な交通事故が続いている様子。この手の事件が他人事に思えなくなってきている。
無免許運転の未成年が通学途中の子供達と引率妊婦女性の列につっこみ2人死亡、8人重傷。そんな中、警察が加害者の父親に被害者10人の氏名や連絡先を教え、加害者の父親が亡くなられた妊婦女性の携帯に電話をかけるという始末。
同じように事故に遭い重傷の娘に妻の死をどう伝えたらよいのかまだわからず途方に暮れているという悲しみの中で、よりによって亡き妻の携帯にかけてくるという無神経さに被害者の家族は怒りが収まらない。
挽回しようのない警察のミス。いっそのこと、被害者家族にも加害者や加害者家族の住所氏名連絡先を伝えるべきだ。法的には過失の上塗りなのかもしれないけれども、心情的には公平を期せと思う。実際にはもう加害者少年らの実名はネット上で暴かれて晒されてはいるが。
事件だけでも救い難いのに警察が火に油を注いでいるのが始末が悪い。それからなぜ情報漏洩した交通課警部補自身が被害者やメディアの前で謝らないのかね。責任者は「運が悪い」「下の不始末の尻拭い」としか思えないだろうに。
18歳から運転も飲酒も認めているのに20歳未満だからと責任を限定する少年法を適用するのも納得がいかない。無免許運転の再犯で多数の被害者を出しているのに7年以下の懲役か禁錮、または100万円以下の罰金を法定刑にもつ自動車運転過失致死傷と道交法違反(無免許運転)しか適応されない可能性が高いというのも理解し難い。
事件では2人死亡とどこも書き立てているけれども、保護引率者の妊婦女性と児童の他に妊婦女性のお腹の中にいた妊娠7,8か月の胎児を死亡被害者の1人として数えないのも理解し難い。
法治国家の肝心要の法そのものが何やら粗末に思える。