チェカ

気分転換に嫁と息子を連れて外へ食事へ。11時前に家を出たのだが、平安神宮傍の蕎麦屋岡北は30〜40分待ちと機を逸してしまった。仕方なく権太呂で鰊蕎麦を食う。


首の据わらぬ赤子がいると店選びの基準ががらりと変わる。落ちる心配があるので座敷やソファ席のある店でないと困るのだが、それでいて駐車場もある店というのが案外少ない。いざという時に訪れられる店を書き連ねておいたほうが良さそうだ。


権太呂で昼食後にはしごしてすぐ近くのチェカという洋菓子屋に寄ってみた。二階に座敷があると聞いていたが、期待通り敷き畳の小上がりがあり、陽当たりも良い静かな空間となっていた。シンプルな灰色の床、木のテーブル。畳の上には鉄製の御膳大。器は黄の差した乳白色の歪みのある陶器だった。


紅茶や珈琲は全て鉄釜で沸かした湯を茶杓で汲んで使ってくれる。全てかシンプル、最低限で清々しい。それでいて、雑誌があれこれ置かれており、良い気分転換になった。


なんでも、内田鋼一という陶芸家の弟がパティシエ兼店長を務める店なんだそうだ。内田鋼一といえば雑誌で幾度もみかけるほどの名の知られた作家。白い化粧土のかかった随分と大きな甕が記憶に残る。


ロールケーキが美味かった。内装も器も好みだ。また来よう。こういう店が今後は必要だ。