東欧から朗報

ルーマニア時代の友人でここ6、7年はプラハで働いている男がいる。背が高く温和で人前に出るタイプではないが芯の強そうな男。小生がプラハに立ち寄った際には彼が彼女と同棲しているアパートに転がり込ませてもらって連日深夜というか早朝まで遊びに連れ出してくれた。紹介してくれた彼女は温かみのあるルーマニア人で半日後には昔から知っているかのような気安さだった。金髪の背の高い人懐こい美人で素敵な人。


数ヵ月後、ルーマニアで現地の友人から彼等が別れたと聞いてとてもショックだったのを覚えている。これ以上ないお似合いのカップルだと思った。別れる理由が全く想像できなかった。
そんな友人から9月にルーマニアで結婚式を挙げるから来て欲しいと連絡が来た。恐る恐るどんな相手か聞くと、プラハで同棲していた彼女とのこと。こんな嬉しいことはない。


付き合っていた相手のことを知っていると、その後、別れて新しい人を紹介された時の祝したいけれども後ろに寂しさが残る感覚が苦手だ。あの頃のあんなに仲睦まじかったあの人は何だったのか、どうしているのか、と。自分には純愛賛美の価値観のようなものがあってそれを勝手に押し付けているということなのか。


何はともあれ、好きな友人が長く付き合っていた素敵な女性と寄りを戻して結婚する。こんな嬉しいことはない。嗚呼、参列したい。