紅葉と犬


紅葉も大分色づいてきた。おそらく今週末の勤労感謝の日を加えた三連休が京都の紅葉観光のピークだろう。陶製の名札をかけると、行き交う人々が名前で呼んでくれる。



写真愛好家の年配の方がしゃがみ込んで何十分も撮っていた。なかなか思い通りにカメラを向いてくれないので、ひたすらその瞬間を求めて粘る。それを察してか知らんが、マンゴーも立ち上がってポージング。



紅葉なんてどうでも良いから早く走り回りたい、という態度。


ほ乳類の色を感じる仕組みは、錐体という色を感じ取る視神経の働きによるもの。人間の場合は、この錐体が、青、緑と黄色の中間、そして赤寄りの黄色にその反応のピークを有する3つの組み合わせからなっている。

犬の場合は青と、緑寄りの黄色に反応する錐体、その2つしかない。例えば仮にそれぞれの錐体が256階調の分解能を持っていれば、人間は、256×256×256=約1677万7千色の識別能力があることになる。一方、犬の場合は、256×256=約6万5千色。しかも、赤と緑付近には1つの錐体しかないので、犬は赤と緑の色の識別が極めて苦手。