三流怪獣のような名前のミサイル

外国から来たお偉いさんに、北朝鮮がミサイルを東京や京都に向けて発射体制にあるから、彼らの精度だとちょうど滋賀あたりに落ちて来るから気をつけてくれと意味もなく脅してみた。


撃つのか撃たないのか、わからんのが落ち着かない。着弾されると困るが、早く撃って今まで通りに失敗して日本海に落水して欲しいのが大勢の本音ではないか。


そういえば、テポドンというのは古い名前で今ではムスダンと呼ぶらしい。しかもこれは見つかった地名からアメリカがつけた名前だそうで、北朝鮮での呼名ではないとのこと。


ノドン、ムスダン、テポドンカネゴン。どれも駆逐されるのがお約束の子供向けヒーローものに出てくる怪獣のような名前で滑稽さが滲む。イマイチ、危機感が足らないのはそんな三流悪役のような語感の弱さもあるのでは。


忘れてはならないのは、幾ら北朝鮮が貧しくて社会体制がハリボテだとしても、50年前の技術で核爆弾は作れるし、日本とは技術格差が如何に大きかろうとミサイルを全て確実に撃ち落とすほどに日本の軍事力は高くない。


北朝鮮ミサイルの脅威にもう少し肌感覚を合わせる為に小手先に呼名を変えてみては如何か。ノドン、ムスダンでは駄目だ。アイゼンハワー型ミサイルが東京に向けて配備されました、などと聞くともっと怖く聞こえまいか。容赦無い威力と冷酷さを感じる。スターリン型ミサイルとかポルポト型ミサイルなんてのも狂気を孕んでそうな響きだ。


一番秀逸な名前は某国のパトリオット愛国者ミサイルだろう。狂気と独善に溢れ、一方的で相手と話が通じなさそうな怖さが現れている。他にも破壊兵器にピースメーカーと名付けたり、皮肉のセンスは軍事先進国でもピカイチ。


戦艦ポチョムキンやV2ミサイルなんてのは私に言わせれば失敗例だ。