石清水八幡宮



石清水八幡宮は三重の伊勢神宮、京都の賀茂神社とともに日本三社の一社に数えられる神社で、南朝天皇に仕えて忠臣の鏡と称えられた楠木正成公お手植えの大楠などの史跡もあり、武神・弓矢の神・必勝の神として戦中は特に武運長久を祈りに来る参拝者で大いに栄えたらしい。




昔日の栄華を聞くと物悲しくなるほどに寂れて静かな雰囲気がある。戦中は自分のような人間がだらしない恰好でぶらぶらと来られるような場所ではなかったらしい。佇まいを直して厳粛な気持ちで出兵した親族の戦功と無事な帰還を祈ったのだろう。価値観も何もかも時代とともにここまで変わる。時代によってここまで位置づけが変動する神仏ってのもなんなんだか。




鳩は武神である八幡神の使いとされているのだそうだ。そういう意味では平和の象徴として位置づけられる西洋とは大違い。鳩の意匠は様々なところにあしらわれ、御守りにも絵馬にも鳩が描かれる。




エジソンが電球を発明する際に、石清水八幡宮の鎮座する男山の竹繊維をフィラメントに用いたのだそうだ。そんな関係でエジソンの記念碑があり、竹で寄せて作られたエジソン絵馬なんぞがある。


そういや、前日夜に観た映画で「学校なんて行かなくたっていい。俺もエジソンも小学校を中退した」みたいな台詞があった。何やら思わぬところでエジソンと縁がある日。