高尾山琵琶瀧水行で気付いた抱っこ忍耐修養の行

初めての高尾山。しかし山頂まで登らず、今日の目的は琵琶瀧水行修行道場。初めてなので指導を受けて臨む。


白い下着は不要。写真撮影は禁止だし、修行は男女別。丸見えというほどは透けない。


せめて般若心経は諳んじて臨みたい。お務めの実感が得られない。


修行後は煮込みうどんが振る舞われていた。季節により違うかもしれない。


お経の一つも唱えられない素人は次回、一人で滝行に臨む際にはどうしたら良いのだろうか。次回、指導無しで入瀧する為の備忘録。

  1. 自分のサイズの行衣を借りる。
  2. 休憩所のロッカーに荷物を入れる。
  3. サンダルに履き替える。
  4. 塩で口の中を清める。
  5. 洗面所の肌色のホースの水で口中を濯ぐ
  6. 着替えを更衣室に置く。
  7. 御堂にお参り。御線香を左回りに四箇所捧げる。
  8. 結界内を箒で落ち葉を川に掃き落とす。
  9. モップで床を磨く。
  10. バケツで流す。
  11. 塩を両手一杯に掴み、右足、左足、右腕、左腕、頭の順に刷り込んで清める。足元に落ちた塩を踏んで足裏も清める。
  12. バケツで水甕から水を汲み、南無大聖不動明王と叫び右足に被る。次に左足、右腕、左腕、さらに南無大聖不動明王、エイッと叫び頭から。
  13. 石仏群に拍手して南無大聖不動明王と唱えるのを1セットとして7セット繰り返す。安全と滝行の完遂を祈って。
  14. 結界前の石柱に3セット。
  15. 瀧場に入り、瀧の前で3セット。
  16. 瀧の岩に腰掛け、右足首を左腿に乗せて不動明王印を結ぶ。瀧は頭には当てずに肩や背中に当てる。さもなくば水量が多いと脳震盪を起こしたり気持ち悪くなる。
  17. お経を唱えられないので、只管南無大聖不動明王と連呼。冷たい瀧に打たれて呼吸停止を防ぐ意味もある。
  18. 終える前には右足、左足、右腕、左腕、頭を摩り感覚を確かめる。
  19. 再度右足を左腿に乗せ、不動明王印を結んでエイッと叫ぶ。
  20. 瀧から抜け、瀧に3セット礼をする。
  21. 石柱に礼をする。
  22. 石仏群に無事の完遂を感謝し7セット礼をする。
  23. 足場の塩をバケツで洗い流す。
  24. 更衣室で着替える。
  25. 行衣を脱水機にかけて元の場所に戻す。
  26. 室内で体を温め直す。


瀧行は我慢比べではない。無理は禁物。修行の半分は己の為、もう半分は他人の為だそうだ。


理不尽の克服が主題だった。もともとは永平寺に4日行って修行僧と同じ日程でお務めし、毎日7時間ぐらい白壁に向かって坐禅するプログラムに参加しようと考えていたが、受付日とこちらの都合が合わなかった。


禅寺や瀧のような環境を借りずにもっと忍耐修養できないものか。ふと、気づいたが我が家には究極な理不尽な暴君がいるではないか。前触れなく腹が減ったら泣き、うんちをしては泣き、立って抱っこをしないと泣く。真夜中の時間帯だろうと、私の都合など御構い無しに。乳児の我が子へのこれまで以上の世話が修行になるかもしれない。名付けて抱っこ禅。半分は自分の為に、もう半分は妻とこの為になる。なんとも三方良しで収まるではないか。抱っこしながら般若心経を暗唱したら子守唄にもなるんかいな。